大きな葉っぱの木はコンフェスコが枝に乗るといつも遊んでくれました。枝の先に行ってぶら下がって、コンフェスコが手をはなすとぽーんと枝が跳ねるのです。コンフェスコは枝が上に下に動いているのが楽しくてしかたありません。何度も繰り返すうちに太陽が見えなくなって、月が顔をのぞかせていることも何度もありました。

 大きな葉っぱの木には他のはつかねずみもよくやってきました。ルカはその中でもよく一緒に枝で遊んだはつかねずみです。ルカはコンフェスコより小さくて、コンフェスコより手が器用でした。
 コンフェスコが入れない穴に入れましたし、コンフェスコがほどけない糸をほどけました。

 大きな葉っぱの木を見ると思い出すことがたくさんあります。木に登って飛んだり跳ねたり、小さな虫を追いかけたり、楽しい思い出がたくさんあります。

でも、コンフェスコは自分のあやまちについても思い出すのです。