2020の記事まとめ
2020年はコロナ禍による社会の転換点となる年だったと思いますが、個人的にも独立して本格的に活動し始めたという意味で特筆すべき年でした。3月からコロナ禍における住居喪失者への支援を求めるアドボカシーを展開してきましたが、それに合わせて積極的に発信するようにしました。noteもはじめて、公的支援や民間支援団体の情報をまとめたり、他にもたくさん文章を書きました。今から見れば稚拙だったり荒さが目立ちますがご愛敬ということで、今年書いた主な読み物としての記事をまとめておきます。年末年始でお時間のある方はご笑覧ください。
まずは「ホームレス問題」について解説したものを何点か。
都市デザインをバックグラウンドに持つ私なりのホームレス問題についての解説です。自分には関係ないや、と思われがちなホームレス問題ですが、実は僕たちの住む社会や都市のありように大きく関係しているのです。
生活保護は誰でも受ける権利がある、とは言え実際には住所が無い状態から利用すると、居宅(普通のアパート)で住めないことが常態化している、という現実について解説。7月の記事なので前半の状況はその時点のものですが、後半で指摘している問題点は昔から、そして現在でもそうした状況であると言えます。
公園などの公共空間はホームレス問題と公共性のコンフリクトが生じる舞台でもあります。理屈と事例を行ったりきたりしつつ、公共性の担保という言葉を超えて公共空間が公共空間としてあるために何が必要かを考えます。
それから、先に述べたようにコロナ禍における住居喪失者に関するアドボカシー(政策提言)やそのための「不公正の可視化」に取り組んだ1年でもありました。エッセイ的なものも含めて何点か。
4月からは東京都が住居喪失者へのビジネスホテル提供を行いました。これはとても画期的な施策でした。一方、利用した方がその後どうなったか、ということも重要です。これを可視化するという試みをしてみました。
上記と関連して、情報開示請求による情報取得も何件か試みました。手間がかかりますが公開されていない公的情報を得る手段としてやはり有力です。支援者の参考になるよう公開しました。
最後に、こうした社会の動きの中で、「自己責任論」や「差別」について、それから「生きることと死ぬこと」についても例年に増して考える機会があったように思います。
来年も引き続きnoteでの記事投稿をして行きたいと思います。社会問題について考えが広がるような少しだけ学問的な噛みごたえのある記事を量産できればと思います(学術論文も書かねば…)。それから、もう少しウイングを広げ、専門外の分野についても発信できればと(それは別のアカウントになりますが)。来年もお付き合いください。
北畠拓也
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