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社長も最初は、就活生。『社長、新卒採用に挑んでみた。』/パソナキャリア

PRアワードグランプリ2018 ゴールド

PRって社会問題にのっけてPR戦略を考えてもなんでその会社がやるのかっていうのが必ずついてまわる問題だけど、今回は人材会社であるパソナがやった会社と戦略がとてもフィットしているPR戦略。

17分あったYoutubeも一気見してしまった。

エントリー会社:(株)電通
事業主体:(株)パソナ パソナキャリアカンパニー

・ファクト

就活をする上で避けられない「面接」だが、近年情報過多により、面接対策に悩む学生が多い。
学生と会社のミスマッチ問題。

・内容

人材派遣会社のパソナキャリアが新卒採用動画として社長が面接に挑戦する動画を作った。この動画では社長の面接に基づいた「面接のワンポイントアドバイス」なども含まれており、基本作法も勉強できる。

・結果

不明

・ターゲット

パソナグループを受ける学生、就活生

・このキャンペーンで果たす役割、目的

面接は採用の場。その人の人柄や何をしたいかが一番聞かれる場所。そこに社長を呼ぶことで会社のトップがどのような考えで会社を作り、どのようなことを目指しどのような人柄なのかが見える。それを見せることで企業のあるある紹介ムービーを見せるよりもよりリアルな会社を学生は感じることができ、ミスマッチを防ぐ。

・ターゲットインサイト

面白いし、面接でのアドバイスも人材会社っていう人を見るプロの人たちが書いたものだから信頼できるし役立つから何度も見ちゃう!

・このキャンペーンのイメージ

親近感、リアルさ、ジョーク

・メモ

社長が新卒面接っていうのが普通におもろいよな。

企業面接っていうのはお互いのマッチングとは言われているものの、被雇用者と雇用者である関係上、必ず面接官(上)応募者(下)の構図が出来上がる。会社に入ったことがない新卒は特に。それを逆転させたのが今回のPR。

普段社長は遥か上の存在であるけど、あえて2,7,9年目の社員が雇う立場として面接をする。

気づき

ふと思ったけど、動画だけなのね。動画だけで受賞するのってなかなか稀かも。

等身大のキャッチコピー

私はコピーづくりがとんでもなく苦手なのでこの機会にコピー分析もしてみようと思う。「社長、新卒採用に挑んでみた。」っていう名前もキャッチ―で分かりやすくて名前だけで見てみたいってなってしまう。

このコピーの良さは

①(コピーを見て)もっとみてみたい

②(コピーの深ぼりとしての)コンテンツ内容がおもしろい

③(コピーと逆行していない)見てよかった腹落ち感

という順序にあると思う。

世の中にあるたくさんのキャッチコピー(広告にとどまらず新聞の見出しや、ウェブ記事、お菓子の名前など)の中には人の目を引き興味を惹きつけるが中身が伴っていない、見栄っ張りコピーがたくさんある。それはたとえクリックされたり、購入してもらえたりして一時的に売り上げやインプレッションが伸びても中身が伴っていないためリピーターにはつながらない。それどころかその商品を出している企業の信頼まで貶めてしまう可能性がある。

それに対しこのパソナのYouTubeタイトル「社長、新卒採用に挑んでみた。」はめちゃめちゃ分かりやすい。

①(コピーを見て)もっとみてみたい

・「社長」「新卒採用」という真逆のフレーズ

・私自身就活生であり就活トピックに関心がある

・新卒採用にギモンを感じる就活生

②(コピーの深ぼりとしての)コンテンツ内容がおもしろい

・面接で使えるアドバイス(人材会社のアドバイスなのでなお信頼できる)

・やっぱり社長が面接やるのはずれてて変(笑)

・かつ、ツッコミが冷静

(Youtube 大企業社長が、なんと新卒面接に挑む!?『社長、新卒採用に挑んでみた。』より)

③(コピーと逆行していない)見てよかった腹落ち感

コピーがそのままコンテンツだった。裏切られた感じがしない。

参考文献


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