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答えのない道徳の問題 どう解く?/ポプラ社


エントリー会社:(株)TBWA\HAKUHODO / (株)博報堂
事業主体:(株)ポプラ社


・ファクト

いじめ問題や教員による授業内容の差を背景として2018年度、道徳が小学校で特別の教科になり、教科書と評価が導入される。翌2019年度からは中学校でも教科化。しかし2017年3月の文部科学省による小学校教科書検定で記載されていた「パン屋」という表記が、「国や郷土を愛する態度」が不足していることを理由に「和菓子屋」に書き換えられるなど、国が教育内容に深く関与しようとする姿勢が明らかになった。

・内容

答えのない問題をどう解くか?という絵本がポプラ社から発売された。将棋棋士・羽生善治や詩人・谷川俊太郎などの著名人が回答している。ツイッターや専用フォームから自分なりの解答例を投稿することもでき、自分が疑問に思った新しい問いを提案することもできる。公立小学校で道徳の授業の教材にもなりその後中学校でも使用された。

・結果

著名人、インフルエンサーなどがツイッターで回答。

小学校や中学校で教材として使われるように。

・ターゲット

小学校~中学校の子供と接する機会がある学校や親

・このキャンペーンで果たす役割、目的

正解がない問題について話し合い、考える機会を提供。いつも家庭内で読むはずの絵本と学校の授業を横断し融合させることで本を読む場所、幅を広げる。押しつけではない道徳の本来の目的「他者理解」に役立たせる。

・ターゲットインサイト

正解がない問題を子どもに教えることは難しい。ただ正解ではなくても羽生さんや池上さんなど信頼できる人たちが回答してくれているのは自分で考えて正解を出すよりも心強い

・このキャンペーンのイメージ

やわらか、ぽつんとギモン、答えはない

・メモ

最初にこの本を聞いた時に背景を全く知らなったが、調べていくとしっかりファクトがあった。教科書を作るのは3年と聞いたことがあるが、作成過程にも疑問があがっている状況でただ疑問を投げかけ、たくさんの人の考え方、見方を知るということに重点を置いた「どう解く?」という本。とてもいい。








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