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10.30 手話で学ぶアメリカン・ペアダンスin京都(ふりかえり)

 こんにちは、デフダンスのNami♡です。暦が変わり11月になりました。今年も残るところわずか2か月です。年末にまっしぐらの京都の、とあるビルのデコレーションでは、ハロウィンを迎える1日前にガイコツとジャックオーランタンのオブジェが片付けられ、早くもクリスマスリースが登場したのでした。

 10月のラストは、ハロウィンイブ(前日)に活動日を設定することができました。参加者はヨシ先生を入れて12名、うち、ろう者4名、きこえる人8名でした。今月は3回も活動しました。ということはつまり、仕事も3回休んでました(振り替えられました)。

 私は、季節のイベントが好きです。だから、ヨシ先生にけっこう何回もリクエストしていました。

「ハロウィンだから仮装とか、ハロウィンの音楽をかけるとか、何かイベント的に構成するとか、やりましょうよ!ねっ!!」

 先に着替えてくるねっと言って出て行ったのに、時間になって会場に入ったらまだ照明はついてなくて、誰もいないじゃないですか。ヨシ先生は着替えに行ったんじゃないの?なにしてるのん?と思いながら、電気をつけて、窓を開けて、エアコンの具合を確認して、とやっているうちに、知らない女性が入ってきました。

 あ、ここはペアダンスのお部屋なんですけど。と伝えようとして、見たら全身が魔女の人。まさか?誰?ヨシ先生?魔女?ほっそりして…ヨシ先生じゃん!めっちゃ女装似合うしヤバい! わー、全身コスプレしてくれたんだ。すごい、すごい!とテンションが上がりました。その後すぐ入ってきた参加者のなかには、ヨシ先生に「どなたですか?」と聞いた人もいたそうです!参加者も、ハロウィンのカラーコード(黒、紫、オレンジなど)を取り入れて、カチューシャ、カラーシャツ、エクステ、マントなどでそれぞれイベントを楽しもうという気持ちが伝わってきました。写真をご覧ください♡

ハロウィンカラーでキメた参加者たち

 さがの映像祭に出す予定のショートムービーの撮影もちょっとするねということで、スマホで撮りましたが、お部屋が狭いのでフレームアウトして苦しかったです。これについては、音楽をどうするか?ということで悩んでいますが、音をmuteにするかしないかで考えがいろいろとあります。ろう者にとってのダンスは、音が無いもの。だけれど、会場では音楽をかけることもあります。その「かけているという実態」を消す必要はないのかなと悩むわけです。会話とかならmuteでいいと思うのだけど。私は音楽を確認したり調整したりすることができず、作業的には全muteが一番楽なのですが、それをどうしようかねえということで、様々な人の意見をききつつ、作業を進めているところです。

 ダンスの内容は、ストレッチから始まって、メレンゲ、ワルツをしました。

みんな楽しいメレンゲ
魔女がリードするワルツ


ワルツのことでデフダンスの考察を書こうと思います。ボックスとヘジテーション(前後左右)を取り入れた回転を組み合わせたステップを練習したのですが、角度がくるくる変わって、お手本であるヨシ先生が視界から消えてしまうので、ろう者は混乱してしまいました。

 あとから思ったのですが、今回は3人ぐらいダンスの経験者がいたので(ろう、難聴、きこえる人)、「今日は回転をやる。ヨシ先生を入れて4人、前後左右にいる。回った人は後ろ見ないでその人を見てね!」というふうにしっかり説明して、メインをヨシ先生、経験者をサブで3か所の角度に配置してもよかったなぁと思いました。これは、終わってからの感想です。
 
 きこえる人だってそうだよ、と言われそうですが、それは言い方が違うと思ってます。きこえてもきこえなくても同じよ!という人がいますが、同じじゃないでしょ、と思うわけです。

 「ろう者は確実に混乱する」のです。「きこえる人も混乱することがある」かもしれませんが、声で指示が通りますからね。ステップの音も聞こえますし、拾えるキューが多いでしょう。さらには、『きゃー間違えたわ』とかの周囲の声も聞こえて、私だけじゃないんだわと安心できることもある、かも。ろう者はそうしたキューを一切、拾うことができません。

 そして、これが大事なところですが、見えなくなること、視界から消えることは、ろう者には「不快で不安なこと」なのです。ボックスは当面、ベーシックのボックスのままでいいじゃないかなぁ、視界から人が消える「不快なこと」をきこえない初心者がわざわざしなくてもいいのではないかなぁ、と感じました。慣れてきたら、リーダーについていって回転していけると思うし。

 今日の参加者さんの感想ハイライト。

「ふだん褒められることがないので、褒められて嬉しかった」
 
という方がいらっしゃいました。嬉しいですよね。ここは、自己肯定感アゲアゲで行きたいところです。

 さて、11月は2回活動します。

<11月の活動予定>
12日(日) 手話シュワ茶話会 14時~16時 300円
内容: 手話の勉強をしたり、ストレッチをしたり、復習をしたり。お菓子のもちこみ歓迎します♡

27日(月) アメリカン・ペアダンス 10時~12時 500円
内容: ヨシ矢野先生を迎えてレッスン

<12月の活動予定>
11日(月) アメリカン・ペアダンス 10時~12時 500円
25日(月) アメリカン・ペアダンス 10時~12時 500円

お問合せ・お申込み
メール deafdancejp@gmail.com または Nami♡の各種SNSのDMからお気軽にお問い合わせください。定数があります。参加は予約制です。詳細はお問合せくださった方にお知らせします。

きこえない人の参加について
手話を使ってコミュニケーションをしよう、という気持ちのある方を歓迎します。ダンス経験は問いません。来ている人、すぐ、一回目からメレンゲというダンスができるようになってます。

きこえる人の参加について
手話を使ってコミュニケーションをしよう、ろう者をおいてきぼりにしない、声でチートしない、という気もちのある人を歓迎します。手話がまだできない、勉強中、ということなら、「通訳お願いします」と頼んでください。通訳ができる参加者がいるので、サポートします。




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