抜毛症だった話

昨日、テレビを見ていて「あ、そういえば私も抜毛症だったわ〜。」と思い出した。

1番初めに発症したのが小学校3年生の頃

音楽の時間、隣の席の女の子が私にいじわるしてくる(内容は忘れたけど、なんか嫌なことを言ってくる)から、毎回この時間が苦痛で、前髪をむしるようになる。

抜毛症は、小学生から思春期の女子に多いらしい。(なんでだろうね?)

ポニーテールにしておでこをだした髪型で、どんどんおでこの生え際が丸く髪の毛がなくなっていき、隣の子に「ハゲてる〜!!」という言葉の一撃をくらわされる。

この頃はそこまでハゲも深刻ではなかったので、ただの悪口だと受け流せたし、持ち前のポジティブ精神で「嫌いな人を好きになる努力をする」みたいな努力をした結果、その子とも仲良くすることができて1度目の抜毛症は自然と治った。

2度目は社会人になりたての頃

社会人になって思うように仕事が出来ず、不安と焦りで毎日が過ぎる。今度は、つむじの方をむしるように。自覚があまりなかったので半年くらいはやり続けていたんじゃないかな…。とにかく、不安を解消するため。抜くと落ち着いた。抜毛症は、自傷行為とも呼ばれているのは、あながち。と思う。

1cmくらいのハゲになってきて、髪の毛が生えていないハゲているつるつる感を触るのも快感になっていた頃。

上司に「そのハゲは病気か何かなの?」と言われ、事態の深刻さに気づく。

人に見えるくらいになっているという自覚が全くなかった。めちゃめちゃに恥ずかしかったし、「え、これって病気なの?」「そもそも脱毛症ってのは知ってたけどあればストレスで自然に抜けちゃうやつで私のは自分で抜いてるからストレスとかじゃないし…。」ってな感じで、説明しようにもよくわからず、ここで初めてインターネットで検索をかけたことで「抜毛症」というものがあることを知った。

次の日から、帽子をかぶって出社することがOKになり(デザイン会社だったからよかった)1年・2年くらいはそうしていて帽子をかぶることで髪を抜くことをやめられた。

でも、手を頭にもってくる癖は実は未だに抜けない。毛を触る癖もある。でも、「抜くのはダメ…!」と触った時に思うから、治ったといっていいのかな。

抜毛症になったことで、初めて「あぁ〜。人間ってデリケートな生き物だなぁ」と思ったし、この癖がでそうになると「あ、今不安。ざわざわしてるんだ。」ってわかるようになったので、その時に「癖をやめなきゃ!」ではなく、今、精神的によくないから一旦仕事するの休憩〜みたいにコントロールできるようになったのは、よかったと思う。

私の克服方法は、「無理をしない」こと〜〜。




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