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逆インターン制度のススメ - (本格稼働1ヶ月後の感想)

この記事は約3,500文字。5〜6分で読めます。

本投稿の目的

4月末で会社を退職。5月1日から本格的に独立して仕事を開始してから、今日でちょうど1ヶ月が経ちました。

その間に予想通りだったことも、予想外だったこともありましたが、ここまでの感想をまとめておきます。


仕事への向き合い方

予想したほどの違和感はなかった

30年以上会社員として働いていたものが所属する組織がなくなるわけですから、違和感があったり感傷的になったりするかなと思いましたが、私の場合はほとんどありませんでした。

もちろん個人的な性格の問題もあるでしょうが、もともとコロナになってから2年以上、企業に所属しているとはいえ、在宅勤務中心の仕事のスタイルだったことが影響していると思います。
退職まで毎日どこかに通勤していていたら、違ったかもしれませんね。


自分から能動的に動かないと何も始まらない

組織に属していれば、範囲や重さの違いはあるものの、それぞれになんらかの役割が与えられています。多くの人は毎日、勤務時間になればなんらかの仕事や作業があり、用事があって声をかけてくる人がいます。
ところが独立して仕事を始めると、何も決められた役割はありませんし、用事のある人も誰もいません。シビアな言い方をすれば、自分を必要としている人は誰もいないわけですね。

だから自分から動かないと何も始まりません。必要とする人を見つけるためには、自分で動くしかないのです。
極端な話、組織に属していれば何もしなくても、席に座っているだけで給料が払われるのとは大きな違いですね。


いかに多くの人の協力の上に仕事が成り立っていたかがわかる

まずは全部自分でやってみる方向で進めているのもありますが、役所関係の手続きや備品の購入、経費精算など、いわゆる事務作業に思いのほか時間がかかります。

大企業の場合、それぞれの作業に担当者がいて、自分がやることがないので、そういった作業が多いことを忘れがちです。
そのため仕事は全部自分でやっているような気になって、手柄も全部自分のものと勘違いしてしまいがちです。
自分で全部やることで、改めて周りの人への感謝の意識を持つことができました。


時間に対する感覚

時間が進むのが早い

会社員時代に多かった打合せなどがほとんどない分、考え事をしたり、文章を書いたり、事務作業を行うなど一人で集中している時間が増えました。そのため時間の進むのが結構早いですね。

朝はだいたい7:00には仕事を始めていますが、気がついたら昼食の時間近くになっていることが多いです。


会社員時代の影響が残っていた

独立してからは会社員時代のように、明確な営業日や営業時間は決めていません。
対外的には年中無休、実態は週休7日(笑)で、朝は毎日7:00ごろから仕事に取り掛かって、時間に関係なく区切りのいいところで終了するスタイルが定着してきました。

それでも最初のうちは、昼食に出かけると1時間以内には戻ってこようとしてましたし、17:30が近づいてくると、やるべき仕事の有無に関係なく、今日も終わりだなと感じていました。

それも2〜3週間経過したころからほぼなくなってきましたが、無意識にこれまでの時間感覚の影響を受けていたんですね。


「正味作業」の割合をより強く意識するようになった

業務改善の本家本元であるトヨタ自動車のムダどり改善の考え方の中に「正味作業」と「非正味作業」という考え方があります。

簡単にいえば、前者は「顧客に直接的に価値を提供する作業」で、後者はそれ以外の作業です。
トヨタのムダどりでは、「非正味作業」の中のムダを取り除き、1日の労働時間の中の「正味作業」の割合をいかに高めるかがポイントになります。

これまでもこの考え方自体は理解していましたし、研修講師として研修の参加者の皆さんにお伝えもしていましたが、自分が独立して仕事をしてみると、「正味」「非正味」の違いが今まで以上に肌感覚として明確に理解できるようになりました。これは大きな気づきでしたね。

もともと売上の最大化を目指すのではなく、生活を維持するために必要最低限の売上を最小の時間で達成することを基本戦略としてビジネスを始めましたので、この点はさらに強く意識するようにします。


その他のトピック

都市銀行の口座開設に落ちた

個人で30年以上使っていて定期も積立もしている銀行で、借入の予定もなく、ただ社会保険等の口座振替に使いたかっただけなのですが、見事に落ちました

当初は、借入もしないのになんで落ちるのか不思議だったのですが、改めて考えてみると、借入もしないで口座振替だけに口座をつくられると銀行としてはコストがかかるだけなので、昔のように口座数を増やすことを目指していないんだなと思い直しました。
(銀行としては合理的な判断ですよね)


初の売上があった

独自サービスの提供とともに、ウェブ上の仕事獲得プラットフォームを最大限活用してギグワーク(スポットコンサルやスキルマッチング)的な仕事もしていこうと考えていますので、5月に入ってから、複数のサイトに登録しました。

その中のひとつで、5月中に3回も案件を獲得できました。数ヶ月は売上ゼロ円を予想していましたので、嬉しい計算違いでした。


メールの数は激減

退職前に読んだ起業の本に書いてありましたが、本当でした。
会社員時代はCCも含めると1日に100通近く受け取ることもありましたが、今は1日に1件もこない日もあります
(そもそも新しい会社のメールアドレスを知っている人がほとんどいないので当然ですが)


役所関連の手続きはほぼ完了

開業にあたって申請書類を提出していた芦屋税務署や日本年金機構等から手続き完了のお知らせが届いたり、新しい健康保険証が送られてきたりしました。
本格稼働1ヶ月でほぼ手続き完了です。


携帯とネット回線を法人契約した

オンライン、インターネット経由での仕事を中心にしたいと考えていますので、インフラを整えるため携帯とインターネット回線を法人契約しました。
(手続きの中で、銀行と携帯会社の申し込み手続きにおけるDXの進展度合いの違いを実感しました)


まとめ

1ヶ月を振り返って

私自身は主体的に自分で決めて動きたいタイプなので、とても充実した1ヶ月でした。
独立してよかったなと改めて感じています。

しかし、逆に他の人と一緒にいるのが好きな方や、受け身の姿勢の方だと苦しいかもしれません。
起業、とくに「ひとり起業」を検討されている方は、ご自身の性格(人との関わり方)も考慮に入れた方が良いでしょうね。


わずか1ヶ月ですが、独立して仕事をしてみて、改めて仕事に対する意識、向き合い方が変わるのがわかりました。
私自身コンサルティング会社にも所属していましたので、自分なりに「プロ」意識を持って働いてきたつもりでしたが、実際に組織に所属しないで働くのとは違っていました。

これまで何十年も組織に属して「サラリーマン」として働いてきた方であれば、より強く実感されるのではないでしょうか。

実際には組織に所属して働くとしても、プロ意識や起業家精神を持って働く人の多い組織は強くなるように思います。
そこで組織力強化の新たな取り組みとして、ミドル社員向けに「逆インターン制度」を導入するのが良いのではないかと思いました。


提案:ミドル社員向けに「逆インターン制度」

新卒で入社してから10年ぐらい経過した中堅社員を対象に、1年間、それまでの社会人経験で培ったスキルやノウハウを使って実際にビジネスをやってみるのです。

通常のインターンは学生が将来働きたい会社に行って一定期間実際に仕事をして雰囲気や仕事内容を体感してみるものですが、この「逆インターン制度」はすでに会社で働いている社員が、一定期間その会社を離れて社長(起業家)として働いてみるのです。


実施条件(案)

  • 所属は元の企業に残したまま、1年間休職扱いにする。

  • 実際に会社を設立して、社長としてひとりでビジネスをする。

  • 知り合いのコネクションを使って仕事を獲得するのも可。

  • スキルシェアやスポットコンサルなどの活用も可。(守秘義務は厳守)

  • しかし所属している会社やその関連会社、取引先とのビジネスは不可。

  • 事前に損失の下限を決めておき、仮にこれを超えてしまったら1年以内でもそこで終了。

  • 1年後に利益が残った場合は社員に還元。

実際にやってみると、現時点での自身のスキルの市場価値もわかりますし、仕事の「正味価値」や時間の使い方を再認識できます。


法人設立の費用は、合同会社なら10万円もかからないですし、仮に現在の給料の半額から1/3を会社が拠出してあげたとしても、結果として起業家精神の高い社員が増えれば、大企業にとっては安いものではないでしょうか。
(会社が提供した分は、起業会社の資本金にする)


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今後も定期的に状況をお知らせしていきます。


「学びをよろこびに、人生にリーダシップを」
ディアログ 小川


美味しいものを食べて、次回の投稿に向けて英気を養います(笑)。