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「かぐや様は告らせたい」14巻の衝撃を世界中の人と祝いたい

皆さん、唐突ではありますが、おめでとうございます。

ついに「かぐや様は告らせたい」14巻が発売となりましたね。
この日、この瞬間に生を受けていることを世界中の人と祝いたい
それがこのnoteの趣旨です。
あなたも、わたしも生きててよかった。生まれてきてよかった。
おめでとう。ありがとう。ウルトラロマンティック。


え?!
もしかしてあなたは「かぐや様は告らせたい」14巻の衝撃、
通称「ウルトラロマンティック」を知らない側の人間なのでしょうか?
大丈夫です。あなたは今現在、生きています。なので、ウルトラロマンティックという伝説を体験する権利を有しているのです。よかったですね。

そもそも「かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~」という漫画をよく知らないですって? 
Comme c'est mignon...。でも大丈夫です。それも今から簡潔に説明します。

まずこの作品のストーリーやコンセプトはさておき、スペック大好きスペック厨なあなたにはスペックから紹介しましょう。

・シリーズ累計発行部数500万部(2019年3月時点)
・「次にくるマンガ大賞」第3回コミックス部門1位
・日本の全“週刊漫画誌”に連載中のラブコメで売上No.1
・dアニメストア:今期で笑ったアニメは?部門1位
・第3話エンディング 「チカっとチカ千花っ♡」Youtube再生数600万超え
・はしかんで実写化

どや!どやーー!
さらに言えばみんな大好きAmazonレビューも13巻平均で「4.73」ですよ。上から下まで称賛しか無わけですよ。読む前から買いですね!

一人盛り上がってきたところで、この漫画の説明に入りましょう。
「かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~」は赤坂アカ先生による学園モノのラブコメです。
ラブコメ。はい、ここで一定数の「ラブコメはちょっと…派」という残念な派閥が生まれましたね。大丈夫です。なぜ大丈夫なのかちゃんと説明します。

そもそも、コンセプトが「天才たちの恋愛頭脳戦」であります。
つまり、ラブコメ定理の「好きって言えない」をむしろ逆手にとっています。
この漫画は「好きになったほうが負け」というルールのもと、
「いかしてに相手に告白させるか」という頭脳戦が見どころなのです。
つまり恋愛板デスノート!
まさに生きるか死ぬか、告らせるか告らせられるか

質実剛健・聡明叡智、秀才型の生徒会長「白銀御行」vs
4大財閥令嬢、天才型の副会長「四宮 かぐや」
常人の思考を超越した天才同士の頭脳バトル(※1)。

なのでラブコメの青臭いのが苦手な人も、非常にハイテンポな会話劇と、積み上げられた罠や伏線で完全に楽しめるのです。

一方で、この手のコンセプトって
「出落ち設定」→「最初がピーク」→「途中から中だるみ」→「路線変更で明後日の方向へ」→「無駄にお色気回」→「打ち切り」みたいな事になりがちじゃないですか。ないですか。
でもね、この作品は違うんです。
ここでAmazonレビューの詳細を見てみましょう。

01巻:4.3
02巻:4.4
03巻:4.8
04巻:4.8
05巻:4.9
06巻:4.7
07巻:4.5
08巻:4.9
09巻:4.7
10巻:4.9
11巻:4.9
12巻:4.9
13巻:4.8
14巻:∞(推定値)

まさに右肩上がりに面白くなる漫画! 
なので、1巻読んで「こんなもんか」と思わず(ウルトラジャンプ時代は地ならし感があるので)まずは3巻まで、3巻まで読んでくれ。みんな大好き特訓回あるから!
そして5巻まで読んでくれ、花火回あるから!
ちょっと余談ですが5巻の花火回はまじで神がかってるの。名台詞しか無いし、サブタイトルで2回泣けるし、J鈴木は頑張るし、名台詞は次号の伏線になるし、読んだら「めっちゃ恋したいわーーー!!」って叫ぶから。自分37歳のおっさんやのに白銀御行に惚れるから。
で、5巻まで読んだらもう大丈夫。徐々に登場人物が増えますが「足りてなかったとは感じなかったのに、登場人物が増えるとピースがピタリとハマり、このキャラ無しではもう絶対足りないと感じる」という理想的な増え方をします。であとは何も言わずに14巻までノンストップでウルトラロマンティックを堪能してください。間違っても14巻から読むなよ。

14巻までが遠い?追いつくのがだるい? たしかに数字だけ見ると14巻。のしかかって来るように見えなくもありません。しかしこの漫画、内容がハイテンポで進むので、読むスピードもフルスロットルでいけます。一日かからずして人類の英知に追いつけるに違いありません。総額たったの、たったの6,932円

やっと準備が整ってきましたね。ついに14巻。ウルトラロマンティック。ネタバレなしにどんな体験を得られるのか、という解説に入っていきましょう。人類でよかったと思わざるを得ない体験です。
「ウルトラロマンティック」、これは14巻のメインストーリー「文化祭と二つの告白:後編」に現れる単語です。
今後ラブコメは「UR以前・UR以降」で語られるであろうワードです。

ちなみに私は読んだ瞬間「今すぐこの漫画が最終回になれ!もしくは世界が終われ!」と思いました。なぜなら完璧すぎたから。ウルトラロマンティック以上の最終回を人類が生成することは不可能だと感じたから。

この話は登場人物の感情と読者の感情をカンストまで高めながら、怖ろしい数の伏線をルンバのごとく隅から隅まで回収するという超絶神回であり絶頂に次ぐ絶頂を味わえます。(うしおととらの最終回あたりを想像してください)
かぐやの熟考とか1巻1話目の設定だぞ。竹取物語の設定(かぐや様の登場人物は竹取物語の人物やアイテムがモチーフになってる)がまさかこんなに生きるとか意味不明だぞ。何回か読んで初めて分かる伏線がいっぱいー!ウルトラロマンティックーーーーー!かぐやしゃまは日本一のおんにゃのこーーーーー!

しかも!!!
この回以降、当然失速することを受け入れてたのですが、次の話、次の話を読んでみてもガンガンにハードルを超えて面白いの。なんなの天才なの。

よく漫画で「作者の頭脳以上の天才キャラは描けない」なんて言われます。裏を返すと、作者の頭脳が天才の場合何が起きるのでしょうか。
そうです。登場人物のIQが3に成り果てようが、どんだけアホになって知性がブラックマンデーに突入しようが天才漫画が成立してしまうのです。
この漫画において天才とは主人公の二人を指すのではありません。
鬼のように理屈と理論と伏線とブラフと焦らしと緩と急とをジグソーパズルしながら毎週ラブコメにパッケージする赤坂アカ先生。先生こそ天才に他ならないのです。

先生頼むから作品が回収されないように薬物とかに頼らずに頑張ってください。まだまだ伏線は山のようにありますのでウルトラロマンティックをさらにさらに超える話を楽しみにしております。

という訳で、やっと、やっと、
あなたとウルトラロマンティックを共有する事ができましたね!ね!ね!
心の底より、おめでとう。ありがとう。

「かぐや様は告らせたい」の14巻がこの世に、すでにある。
それだけで、良いじゃない。

P.S.  アニメも異常に面白いのでアニメも観てください。ドメイン…。

P.S.2   スピンオフの「かぐや様を語りたい」の出来も異常に良いです。私も最初は「4コマスピンオフとか骨までしゃぶりよるのう」と思った口なんですけど、やばいです。本編のなにげない1コマと1コマを職人的につなげて、ちゃんと面白ストーリーになってるし、本編と読み比べて「つながった」というカタルシス得られるし、だんだん絵うまくなったし実質本編です。

※1: 嘘である (まぁ先生も認めてるし…)

会社でホラー映画観ます。