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【ネタバレ無し】「カメラを止めるな!」を全国民に観てほしい

こんばんは。株式会社 闇です。

本来、こういうところに書く文章っていうのは
「少しでも誰かに読んでほしい」と思いながら書くことが多いのですが、
今回は全くの逆です。
「とにかく読まないでほしい」
そんな思いでこの文章を書いています。

なぜそんな事が起こりうるのか。
これから私がオススメしたいモノのせいです。

「カメラを止めるな!」

うなずいてくれたあなた。旨い酒が飲めそうですね。

私はこの映画をとにかく全国民に観てほしいのです。
できたら劇場で。
公開してる劇場は本当に少ないのですが。
今からこれを内容を一切語らず説得しなければならない。
とにかく情報に触れてほしくない。読ませずに説得したい。
そんな無茶な企画あるわけ…なんですが、
私はとにかくこの映画を皆と語りたいんです。
ですが、この映画のせいでそれができない。
なんという矛盾か。解決するには全国民が観るしか無い。

ちなみに、この映画を観る予定が既にある方います?
おお、素晴らしい。そんな皆さんとはここでお別れです。
それでは素敵な映画ライフを!

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まだ観る予定のない人がこんなにいるんですね。

こんだけ話題になってるのに?
話題になってるから嫌?
…わかる。その感情も確かにわかる。
シン・ゴジラのときもそうだったし
デス・ロードのときもそうだったし
バーフバリのときもそうだった。
でも、結局観たわけじゃない。で、よかったっしょ?!
今回もそうなんです。むしろ今回は早く観たほうが良いやつなんです。

できるだけ回りくどく説明しますね。
観に行くと決めた時点でブラウザは閉じてください。
触れる情報は少なければ少ないほど良いのです。

当然ここではネタバレにつながることは一切書かないつもりです。
個人的には公式サイトの予告すら観なくて良いと考えてるぐらいです。
そして決心がついたらすぐに読むのを辞めて、耳に蓋をしてSNSは全て退会して映画館に行くまで布団から出ないでください。

なんだ、この映画にはすごいネタバレがあるのか。と思っちゃったあなた。
そんなものはありません。そんなものは気にしなくて良いです。
目の前で起こることを順に受け止めるだけです。

え?どうせこんな映画は単館映画館にありがちな「自称映画マニア」だけが理解出る高尚なメッセージ(聖書を深読みするとか人種問題が裏テーマとか)そういう分かる人だけ分かってマウンティングするための映画なんでしょ?ですって?
Twitter上でどんな辛い目にあってきたのか知りませんがあなたは間違っています。万人受けのストーリーです。裏テーマとか探らなくていい。考え過ぎはよくないよ。

具体的に言えるコトがあります。ここまでは伝えても大丈夫なやつです。「カメラを止めるな!情報取締ポリス」もこれぐらいなら許してくれるはず。
この映画を簡単に説明しますと下記のとおりです。

演劇学校のワークショップから始まった
超低予算の
長編は初の新人監督が撮った
無名役者がたくさん出てくる
ゾンビ映画。 

ヒットしない要素を無理やり5行に詰め込んだ訳ではないです。
本当にこれがこの映画の全てなのです。
誰が観るねん。
正しい、圧倒的にその感情は正しい。
ただ私は最低限の情報であなたを必ず振り向かせてみせます。
戦場なんで。負けません。

そもそも怖いのが苦手!ゾンビとか無理!とお考えの皆さん。こんなところにいらっしゃったんですね。私から言える言葉はこれです。
「絶対大丈夫なので俺を信じろ!」
そんな理由で観ないなんて「のどが渇いたのに軟水じゃないから飲まない」っていうぐらいナンセンスです。今後一切、「怖いのが無理だから」という理由でこの映画を避けるのは辞めてください。ちょっとは妥協を知らないと。ホラー会社の人に言われても説得力がない?だって仕方ないじゃないか!ジャンルすら語れないんだから。

劇場が遠いから。DVDになってからでいいや。そうお考えの皆さん。
ちゃうんです。これは劇場で観るべき映画なんです。別に大作CGでも4DMXでもありませんがそうなんです。
なぜなら劇場全体が一体感を持つという超常現象が起こるからなんです。「劇場のみんなとシンクロした!」そう思える瞬間が来ます。なのでできるだけ劇場で体験してください。日を伸ばせば伸ばすほど情報に触れるリスクが高まるので、少しでも早くお願いします。実はリピータが増えすぎるのも初見の方には問題だったりするので急ぎましょう。

さらに言うならば、この映画は有名な映画レビューサイト「filmarks」で前人未到の評価4.5をポンと叩き出しました。5136万件以上の口コミで支えられてるサービスでですよ。超名作「バック・トゥ・ザ・フューチャー」ですら4.3なのですよ。もちろん映画ごとにレビュー数が違うので一概には言えないんですが本当にヤバイのです。
個人的には「レディ・プレイヤー1」ぐらい面白く、「ソウ」を初めて観たときぐらい衝撃を受けました。おいおい最高かよおい。とにかく、邦画の映画史を変えてしまうほどの作品なんです。

だいぶ観たくなってきましたね!
では劇場でお会いしましょう。
さようなら〜。

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まだ決めかねてるだと?!
こんなにまわりくどく素敵な情報を伝えてるのに?

…そろそろ言うしか無いのか。
「カメラを止めるな!情報取締ポリス」に怒られるかもしれないが公式サイトに書いてあるので許せ。

この映画には熱々ポイントがあります。
37分に渡る前代未聞のワンカット・ゾンビサバイバルシーンです。

ワンカットですよ。ワンカット。気軽に言ってるけど。
カメラは1台。始まったらカメラは止められません。
絶対どこかの編集点で切ってると思って観てたらどこでも切れてない正真正銘のワンカットでした。
数学の世界ではピタリとハマった公式が導き出されると「美しい」と表現するそうですが、このワンカットはまさしく「美しい」というより他ありません。

もう一つの見どころは役者でしょう。この映画には長澤まさみもガッキーも星野源も出ていません。ジャニーズもAKBも無縁の世界です。無名の役者のみ。それも主要どころが10人を超えるような構成です。なんと無謀な。
しかしこの役者達だけにしか取れない手法で魔法が起きました。
役者それぞれの性格を考慮した「あてがき」と
ワークショップによる監督と役者の信頼関係の構築。
本人そのままの性格を取り入れた脚本なので、本人と逸脱した登場人物ではなく本人そのまま。演技力の問題は大きくクリアされています。本物の顔が見れるんです。
また役者は監督のそんな無茶なという「無謀」を本気で信じて走り回るのです。駆け上がるんです。
映画が終わる頃には、この大勢の無名役者とお別れするのが寂しくて仕方なくなるはずです。

ひとつだけお伝え漏れしておりました。あなたがもし、「乗り物酔いしやすい体質」ということであれば、酔い止め薬を飲んでおくことをオススメします。いや別になんてコトはないのですが、「念の為よ」ってやつです。前の方の席で見るなら、騙されたと思ってとにかく薬をポケットに潜ませておいてください。

さて、だいたい言いたいことは言えたでしょうか。
そうそう、観終わったらパンフレットは買っておくと良いです。満足度が100万だったやつが180万ぐらいになります。買いましょう。

じゃ、そろそろ公式サイトの劇場情報だけみて早めに予定を立てましょう!
小さめの劇場だと一体感が強まるのでオススメ!
あと渋谷のユーロスペース京都桂川のイオンシネマではチケット予約ができるみたいですよ。チケットはすぐに売り切れるので今すぐ押さえましょう。
それでは楽しんできてください、よろしくでーす。

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もう全員いなくなりましたか?
じゃ、一言だけ感想を語りますね。

監督、キャスト、スタッフ、広報、関係者の皆様
世界をひっくり返す作品になりましたね!
カメラを止めないでくれて、本当にありがとう!!

…思う存分語れる世界が早く来ますように。思ったより早く来そうだけど。

会社でホラー映画観ます。