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家と山の間の池

家の横に池がある

家の東側に山があって
その麓と家屋の間に
2m×10mほどの池が
掘られている

池の周りには昔の人の
丁寧な石積みが今も残っている

池には生き物もたくさんいる
蛙、おたまじゃくし、タガメ
各種トンボ、ヤゴ、アカハライモリ

この家、この土地に決めたのも
この池の存在が大きなポイントだった

生き物がたくさんいるというのも
一つの理由だけど

それ以上にこの池に
昔の人の自然と調和して生きる
知恵が残されていると
思ったからだった

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この家と土地に出会う直前
友人から小冊子をもらった

高田宏臣さんが代表されている
NPO法人地球守発行の

『地球守の自然読本③ 古民家の環境づくりの作法』

そこに描かれていた民家の水脈環境の断面図の
イラストとこの家の配置が全く同じだった

衝撃だった

それまで大工の仕事でたくさんの家と土地を見てきたけど
ここまで昔の人の豊かな暮らしを保つ知恵が
残っている場所は今まで見たことはなかったと思う


敷地に池があれば
気持ちが悪いとか子供が危ないとか
普通なら考えてしまいそうだし
『自然読本』に出会う前の自分も
きっとそう思ったはず
でも実はそこには何百年、何千年と受け継がれてきた
豊かに暮すための先人の知恵が残されていて

それを学び維持し多くの人に知ってもらうために
ここに巡り合わせてもらったのだと

そう感じた


*特定非営利活動法人 地球守
https://chikyumori.org/






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