つれづれ

58年館の屋上。勉強をしてる人。歌の練習をしてる人。逢引してる1組の男女。その全てが自分とは無関係なのに(無関係だからこそ)なぜか美しく見えて、「これこそが世界のあるべき姿なのだ」とか大袈裟なことを思ってしまった。

ロードオブザリングシリーズを見ている。子供の頃は話が重くて途中で見るのをやめてしまった。小学生当時の僕は今にも増して肥満体型だったので、主人公の親友である太ったホビット、サムに感情移入してしたことを思い出した。にしてもこんなに面白くてわくわくする映画をいままでちゃんと見ていなかったなんて少し恥ずかしいなあ。

僕はそこそこ体が大きいけれど、それでなにか得をしたことなんて全然なくて、満員電車だとか飛行機の席が小さかったり、窮屈な思いばっかりしている。背が高いと年齢を上に見られがちだけど、身長と年齢は関係ないのでは?背が高い小学生もいれば背の低い中年男性だっているんだし。

パリッと乾いた朝の冷たい空気を吸い込んでみる。尾てい骨のあたりがむずむずして鳩尾から心臓にかけてきゅうーっと締め付けられる気がする。僕はこれを“寂しさ”だとか“切なさ”とかの親戚みたいなものだと思っているんだけどほんとはなんなんだろう。


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