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ネタバレサスペリアれびゅー

!!ネタバレあり!!

サスペリア(2018)レビュー
ネタバレがある、未視聴のものは見るな
とくにこの映画は、ネタバレを見ずに見たほうがいいぞ



なろう小説は流行っているんだな

ぼくは最近、なろう小説なるものを読んでいる。
その中でも好ましいのは、ただの人間が周囲に弱い、無知とバカにされるが実は最強だというものだ。哀れな人間の妄想が面白いのだが、物語として面白いものもたまにあるためなかなか楽しい。

サスペリアを鑑賞し
鈍く光る映像、ダンス、繊細な音、美しい暴力の果てに一番最初に出た言葉は
なろう小説は流行っているんだな」だった。
最後まで見たものならわかるだろう。なろう小説なんだよ。
しかし、最高に気持ちが良かった。
やはりハリウッドのなろうはレベルが高いな。
あれだけ貯めに貯めて「あなたに力を与えたのは誰?」みたいな事を言ってのけるのは、相当気持ちがいい。ぼくもやろうかな。

老人がんばり物語だった

一番面白かったのは、いきなり引っ張られて儀式の証人にされるシーンだ。
裸に剥かれて意味が分からん気が狂った女どものダンスを見せられて泣いている姿、滅茶苦茶によかった
「サスペリア」はそれ自体がひとつのダンスであり戯曲だと思うのだが
主役とするのならこの老人なのだろうな。一番あわれだったからね。

フェミニズムやらなんやら

言われているようだな。
この映画のテーマは女だろうし、時代も意識されているだろう
しかしそれよりも、この映画を撮った人間の執念を感じたぞ、ぼくは
フェミニズム、アンチフェミニズム、抑圧解放いろんな要素が詰められているが
決してそれがメインではない。
執念と質量を感じる。監督が、脚本をつくり、物語をなんとか編集しようとしているのが見える。定められた時間のなかで、総てを、何かを伝えようとしている。この物語は、美しく、醜く、そしてめちゃくちゃにアツいなろう小説なのだ。


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