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ただひたすらに自分のために、今日を生きる

映画「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」を観てきた。

タイトルにあるように実話だそうで、筋ジストロフィーにかかりながらも自分に素直に生きた、鹿野靖明さんの話。彼を支えるボランティアの人々や家族の姿が描かれていて、ボラに、夜更けにバナナを買ってこい!的な、わがままなエピソードからストーリーがはじまる。

障害者や、かかわるボランティアというと善人でいい人…というイメージを勝手に抱きがちだけど、鹿野さんは腹立つぐらい笑言いたい放題わがまま放題。ボラやまわりの人をこきつかっていてちょっと驚く。だけど観進めていくうちに、人間らしい生き方に引き込まれていく。

障害者であろうが健常者であろうが、自分の夢や想いや欲望にどんよくに生きるべきで、それができるかできないかで充実度がかわるのは当たり前の話。
彼の、自分が生きていくための、図々しいまでの行動が周りを動かし、不可能そうなことを可能にしていく姿は、小気味よくてとてもかっこいい。

劇中「人はできることより、できないことの方が多い」という彼の言葉があったが、まさにそうだと思う。
できないことが多いから、できるように努力をする。結果達成できず不完全であっても、行動すれば何らかの形になり、気付きや学びにつながる。鹿野さんはそれを身をもって教えてくれている。映画からそんなメッセージを受け取った。

そして、鹿野さんは明日動けなくなるかもしれないから、今日行動しようと動いていただろう。健康な私たちにも、明日が必ずやってくる保証はない。だから今度ではなく今行動しようと思う。失敗してもまたやればいい。生きている限り、カラダが動く限りは何度でもトライできるのだから。

最近「明日死ぬかもしれんから、今日食べとく今日行っとく今日会っとく!」というのを掲げているけど、この映画を観てさらにその想いを強くした。やりたいことをして、鹿野さんに負けないぐらい今日を生きようと思う。普遍的なテーマだからこそ、腹の奥においていつも意識していこう。


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