インテリアコーディネーターは橋である
インテリアコーディネーターは橋のようなものである。
わたしは常々、そう思っています。
片方の岸にはお客様、もう片方の岸には職人さんや工務店、メーカーがいて、そこを行ったり来たりしてるのがわたしです。
だからご依頼をうけると「わたしのところでとめちゃいけない」「淀ませちゃいけない」と最優先事項になるので、ほかのことが手に付きません。
もちろんお客様からお預かりした想いをそのままの形で届けるわけではなく、わたしという橋を通っている間に育み、膨らませ、ときにはかたちをかえたりしながら向こう岸にわたします。でもそこで抱え込むんじゃなくて、少しずつでもころがし続けながら渡したいと思っています。
インテリアは時間がかかるので、一分一秒でもはやく渡してあげたい。でも同時にやりとりの回数が多すぎると両岸が疲弊してしまうので、わたしのところでその都度きっちりと形にしておかないといけない。
いつもそんな想いを行ったり来たりしながら、仕事をしています。
フランスのブランドELITISのクッション
そんなことを考えて記事を書いていたら、このnoteも「橋」としての役割で書いているな、と思いました。
わくわくするようなインテリアアイテムをもっとたくさんの人に知ってほしい。お部屋をじぶんらしく飾り付ける喜びを伝えたい。
こちらの岸には顔は見えないけれども「インテリアについてもっと知りたい」と思っているであろう方と、もう片方は日本や世界でたのしいものづくりをされているメーカーさん、あるいはインテリアの世界なのかもしれません。
これからも、あちこちの岸と岸をつなげられるような活動していきたい、と改めて思いました。
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