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絶対おもろくなる漫画を今更知った

『バーサス』クソおもろい

まだ始まったばっかの漫画で話数が10もいってないんだけど、3話までのストーリーの骨組みの時点で「これ絶対、尻上がりで面白くなるじゃん」って感じ。
Twitterに掲載されてる内容だけじゃ、ストーリーの本筋がわからんかもしれない。


俺的あらすじ (ネタバレかも)

異世界"が"転生モノ

ざっくりあらすじ所感

ライブアライブ感もあるかも。

基本の世界は、1話で描かれているようなドラクエ的「人間vs魔族」の構図である《魔勢界》。ドラクエと違う点は、選ばれし勇者がどれだけ鍛錬を積んでも、魔王の幹部に傷一つすら付けられない程に絶望的実力差があるって構図。

これじゃ人類滅亡不可避なので、ある大魔法を使って「魔族を倒してくれる異世界(平行世界)」へのゲートを繋げてしまおうとする。

…その起死回生の一手となる行動が、より大きな問題を発生させてしまう。

(1) 1つの異世界どころか、12種(計13種)の異世界が繋がってしまう

(2) 実は13の世界全てがそれぞれの天敵によって滅びかけている→他の世界も同じように異世界へ救いを求めた結果、人類ピンチな世界"だけ"がマッチングした。

(3) ゲートを繋げるどころかその異世界が"空間ごと"転生してきてしまい、13世界の土地とその難民…そして天敵達が混在した、カオス世界になる。

それぞれの世界で魔族………ではなく
暴走AIロボットもいればゴジラもどきがいたり、巨人やゾンビウイルス等……天敵は様々。

各世界には三漢字で"〇〇界"という名称とシンボルが割り振られている。
男の子ってこういうのが好きなんでしょ?
それぞれの人類の文明レベルと扱う技術は様々。

難民や非戦闘員からすれば、元いた世界の脅威に加えて12種の脅威が加わったことで、いわば生命の危機13倍ってことになる。

……しかしそんな中で、1つの世界に集った13の主人公達が考えた対策は…。

天敵同士を接敵させれば良くね?

…という案だった。
13世界のヤバい奴ら、各々の相性や目的を考慮して天敵同士の接敵を工作、そして人類平和を漁夫っちゃおう作戦。めちゃくちゃ規模のでかいDBD。


絵が綺麗で頁が読みやすい

「そんなカオスな世界を表現し切れるの?」って不安になると思うけど、あずま京太郎先生の作画がめちゃくちゃ綺麗で、各世界のデザインの描き分けもしっかり成されているから全然ストレスない。

漫画をよく読む方の中には「絵の描き込みは凄いんだけど、漫画として流し読むには疲れるな…」という作品に心当たりがある方もいるかもしれない。

だけど、そこは「漫画が上手い」の代名詞であるONE先生の原作。1つ1つの展開がすごく整理されており、ペラ送りで読んでいてもストーリーがスッと。ズズズッと頭に入ってくる。
漫画としての構成・ネームもbose先生が分担で丁寧に作っているので、ページ全体の話とキャラの状態がとても認識しやすい。


マルチメディア化が凄い期待出来る

基本的には主人公世界である魔勢界を中心に、13の世界を大枠で捉えて進行することになると思う。
だけど、もしこの漫画が人気になれば……13の世界それぞれの過去編などを描くことで、無限に外伝作品を生むことが可能かもしれない。

何より自分が期待しているのは「二次創作」の発展。特にクロスオーバー物において、バーサスはとても汎用性の高いストーリー設定だと思う。
おっさん臭い安易な発想で申し訳ないけど、例えば『オーバーロード』や『進撃の巨人』などの"脅威が主人公"系世界を繋げたクロスオーバー物も、遠回しな前置きがなく簡単に導入出来てしまう。

しかもONE先生原作となれば、各キャラクターも話を追うことでどんどん深みと人間味が増してくると思う。それが13世界分だ。『モブサイコ』でもあれだけ女性向け同人や二次創作が流行ったのに、これが将来アニメ化まで漕ぎ着けたとしたら…そのカップリング種類の混沌さはワンピースに匹敵しかねない。


締め

あんまり、こうガチガチに1コンテンツを勧めることってほとんどないんだけど、あまりにも布陣とその導入が完璧だったのでやたら期待が積もってしまった。マーケティングさえ失敗しなければ大成功間違いなしのコンテンツだと思う。

これだけ異世界転生モノが蔓延ってきていて、かつアメコミ映画のマルチバース化が流行っている中で、こんな設定の漫画を打ち出すセンスが凄いというか。ヤバい。


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