[DM] GPのジャッジって何するの?

【はじめに】

L1認定ジャッジのおでんでんです。

GPのジャッジって何するの?

この記事はそんな疑問に答えつつ「GPのジャッジ初めてです!」とか「ジャッジで応募しようか迷ってます!」って人の不安を少しでも取り除くためのものです。

一部、GPや超CSに参加したことないよって人にはわかりにくい部分があるかもしれませんがご了承ください。

そもそもジャッジの経験すら全然ないよって人は以下の記事もあわせて読むといいと思います。

デュエマの競技環境を支えてきた人達の記事です。
フロアジャッジをする上での大事な心得がいくつも書いてあります。

ジャッジのこととか
http://blog.livedoor.jp/aoi0318/archives/22543939.html

ぷんてのくそブログ
https://punte2723.hatenablog.com/

ジャッジガイドライン(004)
https://note.mu/pima004/n/n6599eaf0bb49

筆者の過去の経験です。
以下の経験をもとにこの記事は書かれています。

GP3rd サイドイベント班
GP5th サイドイベント班
GP6th メインイベント班 チームリーダー
超CS2 スコアキーパー班
GP7th メインイベント班

※これより経験ある人は読む必要ないと思います!
「おでんでんさんの記事素敵だな!GPのジャッジやる人はぜひ読もう!」って拡散してください!!

【公認CSとの違い】

GPと公認CSは参加者の層が全然違います。
親子も多かったり、普段CSに参加しないような人も沢山います。
大会に慣れていない人もいっぱいいます。

サイドイベントや販売ブースも充実しており、いわばお祭りなわけです。

選手にどれだけ寄り添えるかが重要です。
困っている人を放っておかないという気持ちを大事にしてください。
参加者にお願いされたことがジャッジ業務とかけ離れていても、可能な限り対応してください。

また、参加者層が全然違うということは、ジャッジに求められるものも変わってきます。

カードの裁定に詳しい人だけでなく、的確にイベントを進行できる人、イベントの魅力を伝えるのがうまい人、めっちゃ体力のある人
いろんなジャッジが活躍できます。というかいろんな人がいます。

公認CSのジャッジはちょっと苦手という人でも挑戦してみてください。
困ったら周りの仲間が助けてくれます。

【各業務の紹介】

GPジャッジは毎回50人ぐらいいます。
7~10チームに分かれて業務を分担します。

業務の種類は大きく分けて3つ
・メインイベント班
・サイドイベント班
・スコアキーパー班
この分類によって業務の内容は大きく違うのでそれぞれ紹介していきます。

・メインイベント班
本戦でフロアジャッジをしている人たちです。
GPのジャッジと言われて最初に想像するのがこのメインイベント班だと思います。
試合中に選手からの質問に答えたり、フロアを見回って選手が安心して試合に臨めるようにサポートします。

フロアを見回る以外にも、
対戦テーブルがわからない選手への案内
ペアリングの張り出し
デッキチェック
などの進行に関わる業務も行います。

この他に、フィーチャーテーブルのジャッジもメインイベント班が行います。
1つのテーブルを注視するのでフロアジャッジとは立ち回りが少し異なります。

強制効果を忘れていないか盤面に注目したり、
効果の処理が間違ってないかしっかり見てあげましょう

他にも、制限時間やシャッフで宣言した数字などを配信担当のスタッフに伝える役目もあります。

独特の緊張感がありますが、選手達が安心して試合に臨めるようにサポートしてあげましょう。

・サイドイベント班
予選4回戦ぐらいまではメインイベント班の人と一緒にフロアジャッジをやります。
その後、空いてきた本戦のスペース用いてサイドイベントが開催されます。

サイドイベントの業務はジャッジというよりもイベントスタッフに近いです。担当するイベントによっては、列整理したり受付をしたり賞品渡したりと、内容は多岐にわたります。

色んな業務を経験できるので、自分達でイベントを開催する際にはこれらの経験を活かせると思います。

イベントやお祭りが好き!って人にはおススメです。

・スコアキーパー班
大会の進行を支える縁の下の力持ちです。
難しくて細かい作業をずっとやっているイメージがあると思いますが、そんなことはないです。
回を追うごとに作業が単純化されて効率も良くなっているので、初めての人でも安心して臨めると思います。

基本的にはジャッジステーションの近くで作業することになります。
フロアジャッジとは違った視点で大会を見ることができるので面白いと思います。

大型大会でのペアリングツールの運用に興味がある人はやってみてもいいかもしれません。

・その他
上記以外にもいくつか役職があるので簡単に紹介

・チームリーダー
フロアジャッジが何か困ったとき、最初に手助けに入る人です。
各チームを取りまとめて業務を割り振ったりします。
フロアジャッジが一番かかわるのは多分この人

・ジャッジマネージャー
やったことがないので細かいことはわかりませんが、リーダーをまとめるリーダーといった感じでしょうか。
リーダーがチームだけを統括するのに対して、マネージャーはジャッジ全体を統括します。

・ヘッドジャッジ
リーダーでも解決が難しい問題に最終的な判断を下す人です。

【フロアジャッジの心得】

「こまめに休憩しよう」

リーダーは積極的に休憩するよう促してくると思います。
疲れを感じてから休むのではなく、疲れる前にこまめに休みましょう。
GPは長丁場です。無理は絶対にしないでください。

「最初は誰かにくっつこう」

自信がないうちは一人でフロアを見回る必要はないと思います。
人手に余裕があるときは誰かと一緒に行動しましょう。

ジャッジコールを拾ったら、一緒に行動しているジャッジがどのような受け答えをするのかよく観察しましょう。
同じような場面に遭遇した時にばっちし真似しちゃいましょう。

「絶対に走るな」

遠くでジャッジコールがあったからといって走ってはいけません。
ジャッジが走ると選手が真似して走ります。

走ってる人が誰かにぶつかると怪我します。危ないですね?
絶対にやめましょう。

「盤面よりも選手の頭をみろ」

ジャッジコール直前の選手には前兆があります。

2人とも盤面を見てない
キョロキョロしてる
話し声が大きい
カードのテキストをじっくり読んでる
揉めているような会話
などなど

これらの前兆を感じ取ったら、少し立ち止まって様子を見守りましょう。

フロアジャッジが最も優先しなくてはいけないが、
"ジャッジコールを見逃さないこと"だと思います。
手を挙げたのに何分も待たされると、それだけでかなりの不安を覚えます。
ジャッジコールは見落とさないようにしましょう。

「めっちゃ歩く覚悟をしろ」

皆さんは普段一日に何歩ぐらい歩いていますか?
私は平均8,000歩ほど歩いています。

ではGPのジャッジは一日で何歩ぐらい歩くと思いますか?

答えは約20,000歩です。

もちろん会場や担当によって変わりますが、
多くのジャッジが15,000~23,000歩ほど歩いています。

自分が20,000歩近く歩いた日のことを思い出してください。
それに加え、休憩以外のほとんどの時間は立っていることになるので、GPではそれ以上に疲れます。

体力に自信がない人はこまめに脚を休めましょう。

※余談ですが、ディズニーランドで1日遊んだ日はだいたい22,000歩でした。
GP=ディズニー
それぐらい歩きます。


【当日までの準備】

・持ち物を用意しよう

ジャッジシャツと名札 (まだ受け取ってない人は会場で貰えます)
ボールペン赤 (自分で使う)
ボールペン黒 (参加者に貸したりする。なくなってもいいやつを用意しよう)
バインダー(資料を持ち運んだりするのに便利)

最低限これだけあればなんとかなりますが、汗を拭けるものは用意しておくといいと思います。
会場は人が多く、ジャッジは動き回るので基本的には”暑い”と思った方がいいです。

・プレイヤーとして参加するつもりで情報を集めよう

GPのジャッジはルールの質問に回答を出すだけではありません。

サイドイベントの受付は何時から?
喫煙所はどこ?
制限時間が切れたらどうするの?
子供が心配だから近くにいていい?
2回戦は何時から?
〇〇番テーブルってどこ?

こういったイベントに関する質問も多く飛んできます。

当日何も知らずにいるとわかる人に毎回確認することになってしまい、かなり忙しくなります。
そうならないためにも、事前に配布される資料やGPの公式サイトに目を通しておきましょう。

ちなみにこういった質問が来た際、スマートに答えるマル秘テクニックを教えます。

まず、イベント中はパンフレットをいっぱい持ち歩きます。

トイレどこですか?って質問が来たら
パンフレットを一緒に見ながら説明してあげましょう
質問者がパンフレットを持ってなかったら説明しつつそのままプレゼントしちゃいましょう。

パンフレットを制するものはGPを制すると言っても過言じゃないです。
パンフレットマスターになりましょう。

また、大会が近くなるとジャッジ向けの資料が共有されます。
当日のタイムスケジュール、服装のガイドラインなど事前に目を通しておくべき内容が盛り沢山です。
内容を細かく覚える必要はありませんが、どこに何が書いてあるかは把握しておくといいでしょう。

・カードの裁定を確認しよう

デュエマのジャッジをする上での鬼門です。
難しいですよね。私もいつも頭を抱えています。

全部頭に入れるのは無理があるので、調べればすぐにわかるようにしておくといいと思います。
メモ帳に記載する、裁定がまとめてあるサイトをブックマークする等、気になった時に調べられるようにしましょう。

・競技運営ルールに目を通そう

シャッフル中に対戦相手のデッキをこぼしてしまった。
ドローするときに1枚多く引いてしまった。
「~~する。」などの強制効果を処理するのを忘れてしまった。

ジャッジコールの内容はこういったゲーム上の誤りがほとんどです。
ペナルティや追加措置に関しては目を通しておくといいと思います。
これも全部頭に入れるのは無理があるので、どこに何が書いてあるのか覚えておくといいと思います。

・前日ミーティングに参加しよう

ミーティングでは、チームのメンバーやジャッジマネージャーとの顔合わせ、当日の動きの確認などを行います。
その他にもGPでジャッジをするときの注意点を教えてくれます。

参加できなかった場合、ミーティングの内容は当日の朝に説明されます。
初参加の人にとっては確認に使える時間も少ないため負担が大きいと思います。

時間に都合がつくなら是非参加しましょう。

【1日の流れ】

当日の流れを簡単に説明します。
大会によって異なる部分もあると思いますが概ねいつもこんな感じです。

・集合

開場して選手が入ってくる前にジャッジの全体ミーティングが行われます。

それまでの間に各ブースの場所をなんとなくでいいので把握しましょう。
トイレと喫煙所とゴミ箱は聞かれる回数No.1です。
すぐ答えられるようにしておくといいと思います。

全体ミーティングではジャッジマネージャーや主催の方から簡単な挨拶とイベントでの注意点などが話されます。

そのあとは各チームで集まってミーティングします。
前日ミーティングの内容を共有したり、チームの毎の業務の詳細な説明などを行います。

・開会式

開会式が始まった直後はたいしてやることがありません。
選手からの質問に答えたり、着席する場所がわからない選手の案内をしてあげましょう。

開会式の後半には欠席者の参加賞とデッキシートを回収する時間があります。
リーダーの指示に従って手際よく作業を終えましょう。
これが終わるといよいよ1回戦が始まります

・予選

各チームが作業を分担してイベントを進行していきます。
リーダーの指示に従って円滑なイベント進行に貢献しましょう。

慣れてる人には簡単でも、初めての人には難しいこともあるかもしれません。
わからないことや難しいことは積極的に質問しましょう。

予選が進んでいき、4回戦ぐらいになるとサイドイベントが始まります。
サイドイベントが始まると、数チーム分のフロアジャッジが本戦からいなくなります。
そうなるとジャッジの目が届きにくい場所も増えてしまいます。
他のジャッジがどこにいるか把握しつつ、人が足りない箇所が出ないようにフロア全体をカバーしましょう。

・決勝トーナメント

制限時間後の処理が変わっていたりと、予選とルールが一部違うところもあるので試合までに確認しておきましょう。

また、選手は長い予選を抜けてここまで来ています。
疲れや緊張からミスも増えてしまいます。

疲れていそうな選手がいないか、注意して見てあげるといいでしょう。

また、疲れてくるのは選手だけじゃありません。
ジャッジも同じです。
疲労を感じていた場合はすぐに休憩を取りましょう。
フロアの人数には余裕があるはずです。無理はしないように。

このほかに、サイドイベントの助っ人に向かう場合もあります。
本戦は人数に余裕ができるかもしれませんが、全てのサイドイベントがそうとは限りません。
仲間が困っていたら助けに行きましょう。

・サイドイベント

お昼過ぎぐらいからサイドイベントが始まります。
最近は賞品も豪華になり、サイドイベントのためだけに来るという人も多くなっています。

本戦に参加していた選手も緊張が抜けて、リラックスした雰囲気で参加していることがほとんどです。
選手同士の雑談も増え、和気あいあいとした雰囲気になることが多いです。

とはいえ、楽しいだけではなく、サイドイベント班は時間に追われることが多くなりがちです。
準備するものが多くあったり、当日になって必要なものを慌てて準備したりと臨機応変な対応が求められます。
困ったときは一人で悩まずに、すぐにリーダに相談しましょう。

また、サイドイベントの形式には参加者が慣れていないことが多いです。
どうやって遊べばいいのかわからない人も来たりします。
そういった人たちに魅力を伝えたり、サポートするのもサイドイベント班の楽しさの一つです。

・休憩

細かい休憩のほかにお昼には1時間程度のまとまった休憩が取れます。
昼食はお弁当だったり売店ブースで使える食券をもらえたりします。

食べて休んで午後を乗り切りましょう。

ちなみに私はこの時間が大好きでサイドイベントを覗いたり売店ブースで食べ歩きして気分をリフレッシュしてます。

※休憩中はジャッジシャツのまま出歩かず、上に何か羽織るなどしてシャツが見えないようにしましょう。

・解散

全てのサイドイベントが終わるとリーダー以外のジャッジは解散となります。
残りの数ラウンドはリーダーと希望者のみが残って業務をこなします。

経験を積むために残るもよし。控え室で他のジャッジと交流するもよし。
着替えて知り合いのところに向かうもよし。

全部終わったら報酬を受け取って帰りましょう。
その日の経験は今後のジャッジ活動に大きく貢献すると思います。

※報酬で荷物が多くなるので、大きなカバンやキャリーバックを用意しておくことを
お勧めします。

【おわりに】

いかがでしたか?

簡単にですがGPのジャッジが何をしているのか紹介させていただきました。最初はどうしていいわからないと思います。私もそうでした。

何が必要かわからなくて総合ルール全部印刷して持って行ったりしてました。重かったです。でもいらなかったです。スマホで見れば解決しました。

今でこそジャッジの知り合いは多いですが、当時はそんなこともなくて情報がどうやっても手に入りませんでした。

これを読んだ皆さんはラッキーです。少なくとも総合ルールを印刷する必要はなくなったんですから。

この記事を通して、これからのジャッジ活動に助走をつけて踏み出してもらえればなと思います。

【追加ターン】

ここからはおまけです。

私の思うジャッジ観を語ります。
これはあくまで個人の考え方なので、人によっていろんな考えがあると思います。

こんな考え方もあるんやなぐらいの気持ちで読んでください。

一言でまとめると

「ジャッジはとにかく楽をしろ」

これに尽きます。

手を抜けって意味じゃないです。
過去に苦労した人がいるのに、同じ苦労をする意味が無いってことです。

一人がつまずいた場所で全員がつまずく必要はないです。
誰かが乗り越えたなら、その方法を教えて他の人は楽に乗り越えればいいんです。

そんな感じで足を引っ張り合うんじゃなくて、全員が助け合える環境にしたくてこの記事も書きました。

それに、ジャッジが楽をしようとすると参加者にもプラスです。

そもそもジャッジが大変な時って参加者が何か困っているからですよね?
ジャッジが楽をするためには、参加者が困りそうなことを事前に排除すればいいわけですよ。

参加者のためにジャッジが苦労するわけでもなく
ジャッジのために参加者が苦労するわけでもない

気づいたらみんな楽だった!みたいな環境を目指して色々考えてどんどん実践して行けるようになって行けたらなあとか考えてます。

皆さんはどんなジャッジを目指してますか?
よければ教えてください。

以上。終わり!

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