見出し画像

ジャッジのための勉強会(UJDラボ)に参加した話

「正解なき裁定を、議論する」をテーマに、様々な事例に対してポケモンカードの公認ジャッジが意見を出し合う会『UJDラボ』に参加しました。
その時の感想メモです。

第3回では「サイドの取り忘れ」にまつわる事例をもとに

・プレイエラーはどこまで巻き戻すか
・ペナルティのレベルは妥当か

などについて意見を出し合い、検討を行いました。

比較的シンプルな事例であっても、

・巻き戻して修正した場合でも、一度行った意思決定は変えさせるべきではない
・この程度の情報ならゲームに大きく影響することはない
・些細な情報だとしても、本来知りえなかった情報を手にしているなら巻き戻しはするべきではない

など、ジャッジによって判断が大きく分かれたりと、非常に有意義な議論となりました。

「公式から提示されている方針だけでは、ジャッジ全員の判断を統一するには充分ではない」

この前提のもと
「検討するべき要素を抑える」ことが裁定を出す際には重要だということに気づきました。
また、そう思わせるような誘導を講師陣がしていたようにも感じました。

・プレイエラーの原因をはだれか(責任はだれにあるのか)
・ペナルティの重さは妥当か(重すぎないか、軽すぎないか)
・どこまで巻き戻すのか、それ以上はなぜ巻き戻せないのか
・出した裁定によってむしろ公平性が損なわれていないか

など、様々な要素を見落としなく考えた上で選手に伝え、納得してもらえるような結論が出せているか、選手目線に立って考えていけるようになりたいですね。

これらをしっかり言語化したうえで後進のジャッジに伝えていっているのは、講師の方々をはじめ、ポケカジャッジの強みだと感じましたし、見習っていきたいとも思いました。
界隈の未来は明るい

似たような催しで手を抜き過ぎた過去がある自分にはとても刺激的な会でした。
いろんな人の考えに触れるのは気づきも多いし楽しいので気になる人はぜひ参加しましょう。

【おまけ】
「現場では悩む前にさっさとエスカレーションするのも大事」という話が議論中に出ましたが、
「無限に時間がある会議室」と、「1秒を争う現場」でやるべきことが違うというのも意識されていて感動しました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?