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張健による”救済”:FCoin2.0の時代

原文:http://telecom.chinabyte.com/9/14563509.shtml

8月に入り、張健は何時にも増して慌ただしかった。睡眠ですら贅沢になった。1年で最も暑い季節にも関わらず、仮想通貨業界の”寒い冬”は人々を震え上がらせている。

FCoinからするとこの夏は”冬”と言えるだろう。プラットフォームコインのFTの暴落、取引量の萎縮、コミュニティによる投票、トークン化ゾーンの疑惑など一連の問題は背筋が凍るような思いだろう。

張健は自分の力で自分を救わないといけない、でないと彼とFCoinは共に凍え死ぬことになるだろう。彼は多くの時間と力をメカニズムの設計上に費やした。張健をよく知る人は、【彼はこのベアーマーケットを格好の鍛錬の場とし、彼はこのチャンスをものにしないといけない】と語った。

張健は革命に自分の命を惜しまない。8月14日、FCoinはコミュニティによる投票を行い、”FTの発行を停止”した。これは”取引手数料マイニング”メカニズムを使ったFCoin1.0の時代が終わり、FCoin2.0の到来を意味する。

コミュニティ・ガバナンスを目標としたFCoin2.0について、先日行われたテレグラム交流会で、張健は【偉大なプロジェクト、偉大な会社、偉大なブランド、偉大なコミュニティは1日や、1,2ヶ月でできたものではない。ローマは一日にして成らず】と話した。

張健は皆に少し時間をくれるように望むが、FCoin2.0は本当に彼を完全に”救済”することができるのか?

2.0時代

FCoinは張健によって今年5月に成立したデジタル資産トレードプラットフォームであり、プラットフォームの自治型コミュニティを発展させるということを実践している。しかし、この時誰も成立したばかりの取引所が仮想通貨業界に大きな爆弾を落とすことは想像していなかった。

6月6日、FCoinは収益の分配を開始した。”取引手数料マイニング”のメカニズムにより、FCoinの取引量は爆発的に増えた。1ヶ月という短い時間でFCoinは世界1という称号を獲ったのだ。

しかし好景気は長くは続かない。仮想通貨業界が冬に入るに連れ、防御をまだ備えていないFCoinは攻撃を受ける。プラットフォームコインのFTはすぐさま暴落し、最高値の$1.2ドルから$0.07ドルまで暴落する。同時にFCoinの1日の取引量も暴落する。最高$300億ドルから$8億ドルまで暴落する。

この後、仮想通貨業界は張健の”取引手数料マイニング”を文章で容赦なく攻撃した。

この件に対して張健は、
【”取引手数料マイニング”はFTを発行する過程であり、ブル・マーケットではよく働くが、ベアー・マーケットではその圧力を受け、これは非常に簡単な道理だ。需要と供給の問題だ。と語った。】
【なぜならブル・マーケットでは資金が増え続け発行するコインの価格をサポートし続け、ベアー・マーケットではマーケット全体が”出血”状態であるため圧力を受ける。今の結果は合理的である。】とも語った。
コミュニティ投票に参加したある人は、【FCoin1.0の最大の問題はマイナーが集中的にマイニングを行い短期に価格が大きく変動した。また100億FTという大量なFTがインフレーションを招いた。更にベアー・マーケットで多くの投資家が投資の歩みを止めた】と語った。

同業者と比べ、FCoinの出血は明らかだ。どの様に出血を止めるか、造血機能を更に強化し、張健は何度も何度も挑戦しないといけない。張健からすると出血を止めるにはまず大きな穴を塞がなくてはいけない。

8月14日、FCoinはコミュニティ上で歴史的な一歩を踏み出した。基本条例草案(基本法に相当する)を発表し、さらにコミュニティ初の投票を行った。

張健はインタビューを受けた際、【コミュニティによる投票はコミュニティ化への過程であり、アイデアもコミュニティメンバーにより作られ、最終的にこの様に投票が行われ、この様な効果を得た。】

この投票は2つの大きな変化をもたらした。:1つはプラットフォームコインのFTの発行を停止し、総流通量はこれ以上増えず、買い戻しバーンによりデフレーションとなる。2つ目は、FCoinのメインボードAでは一定のFTをロックアップあうれば手数料が無料になる。1つ目の変化は、”取引手数料マイニング”の1.0の時代の歴史的な役割を終え正式に終了したことを意味する。

”このメカニズムを終了させることはコミュニティの共同的な選択である。なぜなら、投票に参加した大多数がこのメカニズムの終了に投票したからだ。しかし実際にはFTをバーンすることは、このメカニズムの終了を意味するものではなく、ただFTのバーンを宣言すると同時に”取引手数料マイニング”の終了を意味するだけである。”と張健は語った。

称賛に値する事は、この様にコミュニティ全体による決定は、他の取引所、また別のブロックチェーン・プロジェクトでは前例の無いことである。

張健は、FOneはFCoin2.0のコミュニティ化、プラットフォームを体現したものであり、今後はメインボードとFOneの2つのトレードゾーンになる。FCoinは現在FOneに対する規則を発案している、と語った。

”FOneはコミュニティ化とプラットフォーム化の中心であり、FCoinを拡張する任務を請け負う”と語った。

救済

”取引手数料マイニング”メカニズムの終了以外に、FCoinのプラットフォームは完全に上場決定権を放棄し、一定数のFTを保有する機構または個人は誰でもFOneに自分のトレードゾーンを申請し、自分で上場するコインを決定でき、自分で手数料の一部を徴収できる。

現在、取引所の収入は、取引手数料とコイン上場費用が主要な収入源だ。FCoinの上場決定権を下に委ねるということは、重要な利益を放棄するということを意味する。張健は、この極寒の中を生き抜いた人の体は頑強であると信じる。彼は、コミュニティガバナンスを実現することはFCoinを救うものと期待している。

ブロックチェーンのエコシステムの中で、取引所は疑いなく最も重要な資金源である。FCoinがこの争いに加入する前、3大仮想通貨取引所ーHuoBi、Binance、OKCoinは群雄割拠していた。

業界では早期、分配、ユーザーの取り合いという取引所間の争いは非常に厳しかった。トークンの登場後、プラットフォームコインの発行は業界最大の暴利を貪り食う機械となった。取引所の”同じ病気”に対して、張健は冷静に分析する。彼からすると、現在、取引所の発展は比較的初期の形態であり、様々な規則が不十分で不透明で”乱れている”。

仮想通貨マーケットとブロックチェーン全体に成長に連れ、取引所は炎上商法をとり、”法外な上場費用”、”黒幕の仕業”という言葉を使った。現在、上場するには投票制とするのが主流な方法になっている。HuoBiのHADAXを例に上げると、HADAXに上場するには、HuoBiのプラットフォームコインであるHTホルダーによる投票を行うことになっている。0.1HTが1票とし、100万票が必要となる。初期、ユーザーが投票に使用したHTはプラットフォームから返却はされず、プラットフォームは暴利を得た。金融テクノロジー分析会社のAutonomous Researchは、取引所がプロジェクト側から受け取る費用は、証券取引所の費用の何10倍であると報告している。

FCoinのリリース後、”累計送金者数”というメカニズムという新しい上場規則を打ち出した。これは、”法外な上場費用”のルールを打ち破り、張健による初めての業界に対する”救済”の試みであった。

”累計送金者数”のメカニズムは上場する費用を抑え、強大な吸引力でプロジェクトを惹き付け、短い時間で54ものプロジェクトが上場し、現在400ものプロジェクトが上場の機会を窺っている。しかし、張健の眼中では、合格に値する、または優秀なプロジェクトは安定しており、透明であること、そして最も重要なことはコミュニティの利益を代表できることである。ここにFCoin2.0の核心である。その目標は、完全に皆が参加でき、皆がが自発的に運営を行い、自ら自発的にグループを発起するエコ型トレードプラットフォームになることである。

この目標を実現する前に、張健とFCoinはまず”越冬”しないといけない


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