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ニッポン離島上陸記

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日本は島国であるはずなのに、その事を意識する機会は滅法少ない。DEEP案内取材班がこの国に数多ある離島に渡り、その目で見てきた島々の記録。南大東島、与那国島など。
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記事一覧

【コロナ第二波】五千人が暮らす最果ての島でクラスター感染発生の災難…鹿児島県最南端「与論島」とはどんな場所なのか

コロナウイルスへの対策で成功している国とそうでない国がどこだという話になっているが、憲法で国民の自由と人権が保障されている我が国日本では、隣国である台湾や韓国のように準戦時下にあって国民の私権を制限するコロナ対策を打ち出す事ができず、感染収束の目処がいつまでも立たないばかりか、とうとう全国的にコロナ感染の“第二波”を迎えてしまった。果たしてこの国は“成功”しているとは言えるのか? しかもたちの悪い事に、政府は感染第一波の時のように緊急事態宣言の発令を行わず“経済優先”の方針

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【ガチ秘境】隔絶された世界、人口僅か1世帯2人の超限界集落・奄美大島「青久集落」に至る道が険しすぎる件

当記事は、2013年8月に「新日本DEEP案内」で掲載した記事を加筆修正の上、再公開しているものです。 田舎暮らしでよく耳にする「村八分」という言葉。村の掟に従わない人間は、集団から除け者にされてしまうことを言う。和を重んずる日本人の気質がそうさせるのか、閉鎖的な田舎だからそうなるのか、そんな中、山口県周南市の限界集落で村人5人が「村八分」を受けていた男に殺されるという物騒な事件が起きて、田舎暮らしでの人間関係とは何なのかと考えさせられる昨今。 日本全国あちこちに高齢者ば

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【ガチ秘境】沖縄県八重山の無人島でたった一人、全裸で暮らすお爺さんに会いたくて

当記事は「新日本DEEP案内」で掲載していた記事を加筆修正の上、未掲載写真を増量した上で再公開しているものです。 2013年春、沖縄県八重山諸島を1週間の予定で回っていた中、西表島にも立ち寄った。観光客がこの島に遊びに来る目的と言えばカヤックだのトレッキングだの、自然観察・体験系の何かになるものと決まっているようなのだが、我々としては日本最南端の炭鉱として知られる「西表炭坑」の跡地と、無人島「外離島」にたった一人で自給自足生活を行っている爺さんに会いたいという願望しかなかっ

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【どなん】真の最果て、東京から2000キロ離れた日本最西端の島「与那国島」上陸記

全国各地に存在する離島訪問もこなすDEEP案内取材班、我々はとうとう日本最西端の島、与那国島に足を運ぶ機会を得た。東京から2000キロ、那覇から500キロ、石垣島から124キロ、尖閣諸島から150キロ、しかし台湾からは110キロしか離れていない、最果ての島。当方はこの与那国島へ2013年5月に訪問を果たしている。 与那国島の名物と言えば「日本最西端の地」。ここを目指す旅行者は多い。思いの外、東西南北に広い日本国土のうち、日本最北端は北海道稚内市の宗谷岬…ではなくその沖合にあ

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【絶海の孤島】クレーンに吊られてエクストリーム下船!沖縄最東端「南大東島」上陸記

日本列島は狭い狭いと言われているが実のところは広大な自国海域を持った海洋国家で、我々が暮らしている列島から遠く離れた場所にまだまだあまり知られていないマニアックな離島が数多く存在している。冒険心をくすぐられる離島の数々だが、本土からの距離が遠かったり、または行ける手段が限られるなどで、難易度の高い離島というのがいくつかある。 その筆頭格は東京から南に1000キロ離れた小笠原諸島で、空路はなく週1便のフェリーで片道25時間半掛けないと渡れない、圧倒的に遠い島である。しかしその

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【尻から脂】絶海の孤島・南大東島唯一の集落「在所」で食べる幻の魚・インガンダルマの味【白マグロ】

我々取材班が「南大東島」に訪問した目的の一つは、此処でしか食べられない幻の魚「インガンダルマ」を口にすること。沖縄本島から360キロも離れた島へ渡るフェリーは数日に一度、しかも悪天候時は平気で運航スケジュールが数日単位で狂う。ただでさえ行く事もままならないのに、もし行ったとしても運良く口に出来る保証などない。いかに“幻の魚”なのかを知れば、この旅自体、無駄にロマンすら感じてしまう程ではなかろうか。 しかしそんな“幻の魚”が食えるかどうか以前に、この南大東島はそんじょそこらの

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沖縄県最東端、絶海の孤島・南大東島で見た開拓史と巨大鍾乳洞、そしてカエルの轢死体

noteだけで見られる、DEEP案内取材班が総力でお伝えする絶海の孤島「南大東島」スペシャルレポート。今度は島唯一の「在所集落」を離れて南大東島を一周しながら見所を回っていく事にする。とはいえ周囲21キロの島は高低差もあってチャリンコではちょっとキツい。大人しく泊まっていたホテルよしざとでレンタカーを借りる事にした。 集落を出てすぐの所、南大東中学校そばにある「玉置公園」に開拓者・玉置半右衛門を称える「玉置半右衛門君記念碑」がある。何はなくともこの人物こそが大東諸島の移住史

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