いつの間にか「東京DEEP案内」もサイトの開設から15年も経過していることに今更気づいた我々取材班、最初の記事を書いたのが2008年2月だったが、この頃は編集長逢阪が関西から上京してきたばかりで、暇さえあれば手当たり次第に首都圏の香ばしい地域を巡っていたものだ。それから15年も経ってしまうと今まで訪問した場所があちこち無くなったり全くの別物に変わっていたりしても不思議ではない。

今回もそうした場所の一つを巡る記事だ。場所は東京駅と神田駅の中間地点、未だにレンガ積みの古い橋脚がずらりと連なるJRの高架下ゾーン。ここにかつて“戦後のドサクサ”とも言える混乱期に乗じて不法に建築されたバラック小屋が飲食街と化して、以来70年近きにわたって東京駅のすぐそばとは思えない空間が残されていた。「今川小路」と呼んでいた場所だ…昭和の女優「浅丘ルリ子」が一時期住んでいた“ゆかりの地”として一部では知られる。今では御年82歳ですが…