令和改元のおめでたい熱気もそろそろ醒めそうな最近ですけれども、この日本社会も新時代を迎えて一ヶ月も経たないうちに各地で物騒な事件が頻発しております。さて、昨今では誰もが一人一台スマホを片手に街を闊歩する最中、凄惨な事件現場にたまたま遭遇してしまい、つい野次馬心からその現場を撮影したものを安易にSNSにアップロードしてしまう事例が相次いでいる。

かたや名古屋栄の「女子大小路」の路上で起きた殺人事件でもその暴行行為の一部始終が動画撮影されたものがツイッターで見られたり、かたや東京では新宿区歌舞伎町近くのマンションで、痴情のもつれの末に21歳女が引き起こした血みどろの事件現場の写真がやはりツイッターにアップロードされていた。二つのネオン街でそれぞれ事情は違えど、人が殺される瞬間の映像がほぼ同じタイミングでネット上に拡散されたのだ。麻薬戦争でしょっちゅう残酷死体が晒し者にされているメキシコとかだと割と誰も驚かないんだろうが、この日本でもそういう時代が来てるんですね…

そんな“青少年に有害な影響をもたらす”生々しい画像や動画にもその気になれば誰でもアクセス出来てしまうネット社会の功罪の一つであるが、やけに新宿の事件が気になってしまったので、早速現場に足を運んだ。