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【諸行無常】コロナ自粛中の「飛田新地」を見に行ったら妓楼が何軒か解体されていた件

今年2020年というのは、日本人にとって終戦後75周年を迎えると共に、色街においては「売春防止法」が完全施行され全国の“赤線”が廃止された昭和33(1958)年からも62年もの長い年月が過ぎた年ということでもある。

赤線の中には、戦前の「遊郭」からの歴史を辿る土地も数多くあり、そうした場所からは「売春を行うための施設だ」という性質上“文化財”として保護されることもなく、決して日の目を見ないまま建物の老朽化を迎え、無残にも解体される「妓楼」が増え続けている。これをDEEP案内編集部では「遊郭建築2020年問題」などと勝手に言ってるわけだが、かたや大阪が誇る一大ちょんの間地帯「飛田新地」においてもその問題は確実に起こっていた。

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で、再びやってきた飛田新地。この場所については先にも述べた通り、4月の頭から新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言によって大阪府の自粛要請に従う形で現在も全面休業中で、約160軒ある“料亭”は一軒も残らず全て店を閉めたままになっている。

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