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色街の歴史が一瞬で潰えた!尼崎市「かんなみ新地」閉鎖の衝撃…歴史を終えた“ちょんの間”の数々を振り返る

世界中に混乱を招き入れた新型コロナウイルス渦から早くも2年が経とうとしているにも関わらず、未だにヨーロッパなどを中心に感染状況の深刻さに歯止めが掛かる事はない。ただ日本国内に限っては東京五輪開催前後の最悪レベルの“第5波”が静まって、今となってはかつてない収束を見せて、どこに出るにもマスクを付ける以外は日常生活をほぼ取り戻したかのようになっている。やはり日本人は勤勉で“横に倣え”が上手な民族だ。我が国ならではのワクチン接種率の高さが功を奏しているのだろう。

そんなコロナ禍で一番悲惨な目に遭っているのは、職種上の問題で常日頃から“濃厚接触”が避けられない風俗産業に従事する方々であろう。これだけ感染者数が激減し続けているのに、どこにおいても、所謂“夜の街”を見に行ってもコロナ前の賑わいはもう見られない。“新しい生活様式”とやらがすっかり定着してしまい、夜遅くまで遊びに出かける人間自体も相当減ったようである。

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ところが、2021年11月始めに衝撃的なニュースが走った。兵庫県尼崎市神田南通に所在する、通称「かんなみ新地」が一斉閉業したという話題である。ここは戦後の昭和20年代半ば頃から70年間も続いていた“青線地帯”…つまり“ちょんの間”として知る人ぞ知るスポットでもあった。それがこのタイミングで突然の“店じまい”である。一体何が起こったのか、矢も盾もたまらず現地に向かいましたが…

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