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trip from Fukuyama

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福山から瀬戸内へ。福山から漕ぎ出すdeepな旅のルートを探しています。
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旅のオススメを聞かれたら【鞆の浦の人:小川真平】trip from Fukuyama

こんにちは! 福山市鞆町でプロパンガスの販売、住宅リフォームを行っている株式会社サンモルトの小川真平です。生まれも育ちも鞆の浦、生粋の鞆人(ともじん)です(鞆の人は、自らを「鞆人」と呼ぶ場合がある)。そんな僕がオススメする鞆の浦をご紹介していきましょう! 1. 歴史が混在する路地歩き 鞆の浦といえば、常夜灯や太田家住宅といった古い町並みをイメージするかもしれません。しかし、鞆の浦の本当の魅力は建物の歴史が混在する町並み。古い建物だと江戸時代、そこから明治、大正、昭和と様々

deep line tripの旅の拠点「AREA INN FUSHIMICHO」trip from fukuyama

ガイドブックに載っている場所をなぞる旅よりも、するりとローカルの人たちに混ざって暮らしの時間を感じたり、まちの記憶を追いかけたり、まだ見ぬ景色を求めて旅をしたい。 福山駅すぐそばの伏見町で「まちやど」として旅人たちを迎える「AREA INN FUSHIMICHO FUKUYAMA CASTLE SIDE(以下AREA INN FUSHIMICHO)」から始まる旅なら、その土地でしか体験できないリアルなローカル文化に出会えるはず。 瀬戸内のdeepな日常の旅へ 新幹線の発

旅のオススメを聞かれたら【内海町の人:中尾 圭】trip from Fukuyama

こんにちは。「港の編集室」の中尾圭です。福山市南部にある田島・横島の2つの島からなる内海町というまちで、夫婦で編集やデザインをしながら暮らしています。内海町は2003年に福山市と合併した、人口2,500人ほどの町で、車で回ると1時間程度の小ぢんまりとした町。主な産業は漁業で、対岸の沼隈町の造船業の影響も根強いです。内海町の魅力はなんと言っても、観光地化されていないところ。場所さえあれば、長期滞在して、暮らしを体験してもらいたいくらい。夫の地元に嫁としてやってきて丸3年が経ち、

旅のオススメを聞かれたら  【百島の人:西野 愛】 trip from Fukuyama

「帰国したら百島で一緒に暮らそう」 え?百島って……、どこやねーん!?というところから始まり、今ではすっかり百島大好き! 移住4年目の西野愛です。夫の祖父母宅があるこの島で、持続可能な自給自足の生活を目指して暮らしをしようと始まった生活。畑を耕し、鶏を飼い、新鮮な野菜や果物、そして生みたての卵を食べる毎日。海を眺め、子どもと浜で遊び、近所のおじいちゃんおばあちゃんとのおしゃべりを楽しむ。そんな平穏な日常に何よりの幸せを感じながら、家族三人のんびりと暮らしています。 海に囲

福山から渡る島【1泊trip 内海町】 trip from Fukuyama

地図を眺めると、福山から橋が架かる少し大きな島に「田島」がある。その島の先からさらに橋が架かって「横島」がある。福山から少し足を伸ばして、この2つの島へショートトリップに出ることにした。 本土と島を繋ぐ内海大橋が架かったのは、1989年。2003年には、「田島」と「横島」が合併して、内海町が生まれた。主な産業は漁業。なかでも海苔は広島県最大の生産量を誇る。 美味しいものがあると聞くだけで、まだ見ぬ土地まで行ってみたくなる。 福山駅を出発して、バスで50分。くの字型に曲が

世界最短の朝市【日帰りtrip 百島】 trip from Fukuyama

 福山から船で渡る百島。毎週土曜日は、島の人たちが心待ちにしている「百島土曜市」の日だ。主宰の西野翔悟さんは、「17分で終わる、世界最短時間の朝市だと思いますよ」と笑う。一体、どんな朝市なのか、訪ねてみる。 「あんたあれ買うの? あれは3つしかないから、あんたと私とこの人だね。そうしようね」 9時の開始の鈴が鳴らされる前から、そんな具合にばあちゃんたちが相談している。いつからか恒例となったという「戦前交渉」。開始前にどんなものがあるのかざっと確認し、同じものを狙っていそう

福山から渡る島【日帰りtrip 百島】 trip from Fukuyama

手元の地図を少し遠ざけて眺めると、福山が面する瀬戸内海には無数の島がある。小豆島、豊島、直島、因島、生口島……。耳にしたことがある名前の島を見つけてみる。 福山から渡れそうな島はどれだろうかと、少し寄って見てみると、そこにはおそらく初めて聞く名前の島々がポツポツと浮かんでいる。 そのひとつには、百島と名前が付いている。「百島」と書いて、「ももしま」と読む。先の“聞いたことのある島”と比べると、少々こじんまりしている。諸説あるという名前の由来のひとつは、「その昔、桃の果樹が