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CAD/CAM(Ⅲ)を活用せよ

 お世話になっております。田舎歯科医のひとり言です!

 今日はCAD/ CAM(Ⅲ)のお話。

 噂ではやれる範囲が広がるという大臼歯用CADですが、結構やらない人も多いみたいですね。


 PEEKのCAD/CAM(Ⅴ)も登場しましたがまだまだ未知数。扱いやすかったり、インレーもできたりのCAD/CAM(Ⅲ)をやるかやらないか。

 点数的にもう一度確認してみましょう。

インレー編

【CAD/CAM(Ⅲ)インレー】
修形  120
連imp  64
BT    18
CADⅢ 1100
set          45
内面処理 45
材料Ⅰ      17

合計  1409
材料費 -300+技工料

【金パラインレー】
修形  120
連imp  64
BT    18
金パラ 959
set          45
内面処理 45
材料Ⅰ      17

合計  1268
材料費 -250+技工料

【CR】
充形   128
充填   158
光CR          29

合計   315
材料費  -40

→考察
 まず1つ。CADとは関係ないのですが、金属減らそうとCRでスレスレまで盛ってからインレーにする方いるじゃないですか。そりゃ裏装が必要なときは仕方ないと思いますけど、金属代0.5g1750円を節約するために315点の作業するのはあんまり効率良くない気がするんですよね。
 とまぁそれはいいとして、CADインレーのメリットは何gでも材料費一律!金パラより141点点数が高いのもいいんですが、今後保険で口腔内スキャナーでの印象がOKになる可能性が高いのでチェアタイムも短縮できます!印象保持時間がなくなりますので、
  形成→スキャン→仮封
が鬼スピードでできちゃいます。ちなみに仮封は光重合型がおすすめ。本当に早く終わります。

 というわけでCAD/CAMインレーは点数的というよりチェアタイム的に今後伸びしろがありますのでいいですよね!って感じです。

クラウン編

【CAD/CAM(Ⅲ)冠】
失PZ    636
連imp    64
BT        18
CADⅢ1550
set        45
内面  45
補管  100
材料Ⅰ     17

合計  2475
材料費 -300+技工料

【金パラ冠】
失PZ    166
連imp    64
BT         18
金パラ 1523
set         45
補管  100
材料Ⅰ     17

合計  1933
材料費 -500+技工料

【チタン冠】
失PZ    166
連imp    64
BT        18
チタン1266
set        45
補管  100
材料Ⅰ    17

合計  1676
材料費 -技工料

→考察
 チタンも一応ならべてみましたが差は歴然!最低でも5,000円、CADの方が利益がでることになります!できるときはなるべくCADでやった方がいいですよね!!
 金パラは2g計算でやってみましたが、増えれば増えるほどもちろん利益は下がっていきます。
 ちなみにCAD/ CAM(Ⅴ)も技工料次第ではありますが、CADⅢと同じくらいの利益がでる計算ですよー!

まとめ

 いやほんと、単冠は全部CADでできるようになったこの時代。保険医でもCADを頑張れば利益をのばせるんですよね。

 それとCAD増やしたら自費率下がるってよく聞くんですが、実際のところどうなんでしょ…。

 CADは保険医でも利益面でモチベーションが上がる分野だと思うので、ぜひぜひクラウンだけでもチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

あとがき

 6月からCAD/ CAM(Ⅲ)の範囲増えるのほんと楽しみですね!PEEKもブロックがもっと種類増えてくれるといいんですけど、まだまだ時間がかかりそうです。

 今回の記事、好評だったらCAD/ CAM(Ⅱ)編、CAD/ CAM(Ⅳ)編もやりますので、ぜひいいねの方もよろしくお願いします!!

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