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ZOOを使いこなそう

 お久しぶりです。田舎歯科医のひとり言です。忙しいのは忙しいのですが、点数が伸びなくて困っております!!

 気にせず行きましょう。今日はこちら。


多機能バキュームZOO。

 ラバーダム防湿と比較されることが多いZOOですが、違う側面も見せてくれるバキュームだと思います。

 X(旧Twitter)流れでこの記事をご覧の皆様は知ってて当たり前みたいな装置ですが、結構知らない先生も多いんすよね。この前歯科医師会の飲み会とかで話したらそこそこ若い先生でも知らない人多かった印象です。


 てな感じで今日は何に使っているかや何を使っているかを書いていきたいと思います!

 知っている先生も気分転換でよろしくお願いします。

①保険根治

 防湿って大切なのはわかっているけど、取り組んでいない。そんな方にまず取り組み易いのがZOOのいいところ。

1)習得期間
2)設置時間

がダブルではやいのはZOOの最大のメリット。

 最初は根充だけからはじめてみようと思いましたが、抜髄後疼痛が本当に起きないため結局全根治に使うように納まります笑

 知り合いの僕より若い女の子は「抜髄後はペリオドンですね!!」って言ってましたが、僕より若いのにその選択はダメ笑

 ペリオドンやFCを使うよりもZOOを設置して使わない方が、トータル考えていいと思います!

 ZOOαを使えば、根管内を乾燥もさせることができるのでいい感じみたい。

 個人的には7番にはZOOMINIを、6より前にはZOOJrを使っています。普通のサイズのZOOは使ったことないです。根管内の乾燥にはラバーのときも考えて排唾管につけるツールを使っているのでαは未所持。

 全症例ラバーを使っている先生はとてもとても尊敬しますが、ZOOの5秒の設置時間考えると保険診療だとメリットが大きくなって来るんですよね。

②レジン系材料

 最初は根治だけと思って始めたZOOも気付けば使う範囲が増えていきます笑

1)まず1番おすすめなのはファイバーポストを中心としたレジン築造。

 たまにセミナーとかで、ラバーをして根管治療したあと唾液ズバズバの中コアたてたりするのをみて、ええええええって思うんですがラバーを設置しにくい歯にもZOOで唾液コントロールできるのはいいですよね。

2)次におすすめなのは小児のシーラント。

 ZOOMINIを設置さえすれば、言っちゃえば安いシーラントでもくっ付くので短い時間で2本、3本、4本とシーラントをすることができます。

 BSAの安いシーラントでも素早くエッチング&填塞出来ちゃうわけです。

 すぐにシーラントができるということは・・・、の続きは下の記事をご覧ください笑

3)最後は保険のCR。

 唾液コントロールはZOOに任せて術者は出血のほうのコントロールに集中できます。

 しっかり乾燥しながら充填できることは、高価なボンディングを使うことより意味のあることなので、ZOOを使ってボンディングを節約したいですね!


肝心のコスパは・・・

 ラバーダムのラバーは1枚20円くらいで買えることを考えると、ZOOは中のフレームが折れますのでもしかしたら良くないかもしれません。

 壊れたら4本入り1万円くらいのチューブセットを買うので、チューブ1本をどれくらい長く使うかが1回単価をさげるポイントなのかも!?


まとめ

 ラバーと比較してよく扱われる多機能バキュームZOOですが、ラバーとは違った特色もあるのが事実です。

 まとめとしましてはラバーも使えてZOOも使うがベストなのかもしれませんが、なにも防湿していないのであればZOOから取り組み出すのが良いのではないでしょうか。

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