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【DeFimans Mondays#5】GameFiの世界って何?教えて山﨑 朋征さん

[DeFimans Mondays]は、月曜(不定期)夜20時より、web3コンサル会社DeFimansの裏側やトレンド話、パートナーをゲストに加えて「web3あれやこれ」をお伝えすべく開催された、X Spaceのトークセッションです。

11月28日(月)に開催された第5回目では、「GameFiの世界って何?教えて山﨑 朋征さん」というテーマで、弊社シニアマネージャーの山崎をゲストとし、CMO谷口とMarketing Manager池田を交えトークセッションを行いました。

リアルタイムでは参加できなかった方は、上のポストからアーカイブを聴くことができますので、ぜひ聞いてみて下さい!


山崎さんとは何者なのか、まずは深ぼってみよう。

池田:それでは、本日のゲストシニアマネージャーの山﨑朋征さんです。よろしくお願いします!

山崎:よろしくお願いします!

谷口:さっそくですが、何とお呼びするのがベストでしょうか?シュンさんの方がいいですか?

山崎:どちらでもいいですね。クリプト系ではずっとShun(シュン)という名前でやっているので、シュンでお願いします!

実は私、日々のルーティーンであるSTEPNの散歩を今日挟みたく、外を歩きながらみたいな形で参加してもよろしいでしょうか?

谷口:いいですね!

池田:大体いつもお散歩はこの時間なんですか。

山崎:毎日歩くようにしています。私がweb3にはまったきっかけでもあるSTEPNというゲームがあり、それは「健康/運動習慣アプリ×ゲーム」みたいなものなんですが、 1日100分歩かないといけないんですよね。

谷口:ノルマがあるのですね。

山崎:そうです。やらなくてもいいのですが、歩けば歩くほどトークンがもらえて、歩かなくても何も損することはないんです。稼げなかったという機会損失で、ちょっと悲しいくらいですね。

池田:私も実はお休み期間を空けながらSTEPNをやっていて、靴を実は3足持っています。1日20分程度歩ける状態です。

山崎:3足だと20分ぐらいですよね。

池田:私は朝派なので、歩くとしたら朝6時くらいです。

山崎:いいですね!私は完全に夜型なので、朝は起きれないんですよね。

池田:ご経歴を含め、改めてShunさん、自己紹介をお願い出来ればと思います!

山崎:まずはweb3ではないキャリアの話をさせていただきます!大学では航空宇宙工学というものを勉強しておりまして、飛行機やロケットといったものを学ぶような学部で勉強しておりました。そしていざ就職というタイミングで、メーカー系の企業に行くような選択肢もあったのですけれども、多くの同級生と同じように、もう少し広く、色々な領域のビジネスを見てみたいなと思い、コンサルティングの会社に新卒で入りました。 数年働いたのちに、一時期ソフトバンクという通信系の会社にも在籍し、しばらく過ごしたという形になります。

そして、「これからのキャリアどうしようかな」という風に考えていた時に、web3にたまたま出会いました。冒頭で少しお話した、STEPNというゲームにはまったのです。 STEPNでは、NFTの靴を買って、2足の靴を持った状態で歩くと、トークンが貰えます。このトークンを使って、さらに靴を強化したり、換金したりして、利益を得るようなことができるというブロックチェーンゲームでして、このコンセプトがすごく面白いと思いました。ここで初めて、このweb3業界に接点を持ちました。 

ここから先はweb3的な話になります。STEPNをして、このゲームの裏の仕組みであるような、例えばDEXや暗号資産のセキュリティの概念などをどんどん深掘りしていきました。そして、「これは本当にすごい技術だな」と思いました。 結局あのSTEPNのゲーム自体は、トークノミクスが崩壊して、今ではもう価格が当時の何十分の一まで落ちましたが、 その裏の色々な暗号資産系の技術っていうのはやっぱり面白いものがあるなと思い、この領域を深掘っていきたいと思いました。

そして、会社も退職し、完全にweb3専業で生きていこうと思って、現在に至っている次第です。 こんな感じですかね!

池田: ありがとうございます。もう冒頭からすごい!航空宇宙工学の専攻で、その後コンサルティングに従事されて、そしてweb3との出会い。かなり濃いご経歴だなと感じました。コンサルにはどのくらいいらっしゃったのですか?

山崎:3、4年ぐらいですかね。

池田:なるほどなるほど。では5年目ぐらいにweb3に出会ったのですね。

山崎:はい、そういったタイミングですね!

池田:もしかして、もう既に、歩き始めていらっしゃいますか?

山崎:実は、こっそりSTEPNの散歩を始めています(笑)

DeFimansとの出会いは繋がり

谷口:では次のトピックです!ずばりDeFimansとの出会いを教えてください!

山崎:はい!最初は、共同代表の小野暢思さんと知り合いました。元々働いてたコンサルの会社の同級生が大学の頃、英語ディベートをやっていたと。そして暢思さんも、もの凄く積極的に英語ディベートをやられていた。 大学は違ったんですけど、別の大学の後輩にも知れ渡るような存在だったのです。 そういった繋がりで暢思さんと、接点を持ちました。

そして、これは面白いことなんですけど、web3って、結構業界的に人数が少ない状況でした。「web3やりたい!興味ある!」と周りに言うと、「あ、そういえばこんなこと言ってるやつって、周りにこいつしかいなかったな」となるんですよ。そこで、「じゃあ、こいつとこいつを引き合わせてみよう!」ということが、多く起こりました。

谷口:確かに少ないですよね。web3というと繋がれるケースは多いですよね。

山崎:そうですね!色々なところで繋がった人が結局実は同じ人だったみたいなことはよくありますね。面白い人がいるよって話を聞いてみたら、 、実は元々知っている人だったり。「こんなことやってる人がいるよ!」という話を聞いてみたら、実は自分だったというようなケースもありましたね(笑)

谷口:なるほど。国内で海外の人ともそういう形で出会う機会はあるのですか?

山崎:海外の人はやっぱり、接点は少なくなります。ですがweb3の研究をしにアメリカの大学院に行った大学の後輩がいまして、繋いでもらったということは多かったですね。

谷口:なるほど、ありがとうございます!ちなみに、DeFimansでは、どのようなことをされているのでしょうか?

山崎:言える範囲になってしまいますが、今はあるGameFi案件のお手伝いをさせていただいてます。 肩書にシニアマネージャーとは入ってますが、特にマネージングをしてるわけではなく、いちメンバーとして、裏でリサーチをやったり資料をまとめたりなど活動の支援をするようなことが多いですね。

谷口:現在、DeFimansホームページも新調していまして、そちらのホワイトペーパー作成にも貢献いただいてますよね!

トークノミクスに関して、DeFimans初のホワイトペーパーということで、 代表の小野・佐藤・山崎さんが書かれたものを今ホームページの方に載せておりますので、ぜひ皆さんも読んでみて下さい!

やはりGameFi関連のトークノミクスの支援が、DeFimansの業務としては多いですか?

山崎:そうですね!私自身がSEPNをきっかけにweb3に入ったというのもあって、GameFi周りのトークノミクスなどよく見させていただいてますね。

GameFiを初心者向けに教えてください!

谷口:GameFiのお話をしていただいたので「そもそもGameFiってなんなの?」ということを、初心者向けに噛み砕いてお話いただけますでしょうか!?

山崎:平たく言うと、リアルマネーのトレードができるゲームという風に考えていただければ良いかなと思っています。 普通のゲームだと、ゲーム内のトークンとかアイテムというものは、ゲーム内に閉じてるようなものになってしまっていて、別のところに出向したり、自分で自由にそれを売買したりができないような仕組みになってるかと思います。 

それを裏でこっそり、例えばアカウント売買などをやってる方は、世の中にいるとは思います。基本的に彼らはらは運営が公認していないような、アングラでやっています。。。 

対して、GameFiというのは、ブロックチェーン上に乗るようなトークンを、ゲーム内のアイテムなどと結びつけた仕組みになっておりまして、 ゲームのアイテムがNFTとして、ブロックチェーン上のものとして扱えたりとか、ゲーム内のポイントが普通のトークンとして自分のMetamaskウォレットに引き出すことができたりできるようなものになります。

池田:山崎さんは2022年に初めてGameFiに触れたと思うのですが、その時の記憶や、どんなところが魅力的で惹かれたかについて教えてください!

山崎:これは後に嘘だったっていうのが分かるんですけど、「歩くだけでトークンでもらえる」と。歩くだけでトークンがもらえて、それが換金できるっていうのは、本当にイノベーションだと思いました。 

まさにベーシックインカムのような、人が運動するだけでお金を稼ぐ、生きていけるなんてことができたら夢じゃないかと、当時はトークノミクスが全く分かっていないながらも、感動していました。

ただ、よくよくホワイトペーパーを見たりしていく中で、それは嘘だったと、徐々に気付いていきました。ポンジスキームだったりとか、ねずみ講的な仕組みになっているんですよね。 最初に自分が感じた印象というのは、そういうところですかね。

徐々に参入障壁が低くなっているGameFi

谷口:なるほど。確かにSTEPNが出てきた頃に衝撃的だったのは、稼げるゲームであるみたいな点だったとは思います。まさに、ポンジスキームだったり稼げたりすることには裏がある、といってGameFIを敬遠されるような方も多くいらっしゃると思うのですが、今はトレンド的にGameFiってどんな感じなのでしょうか? 

まだそういう怪しい業界なのか、それが少しでも変わってきてるのか、サステナブルにシフトしてるのか、ぜひ聞かせてください!

山崎:その点では、最近のGameFiは大きく健全な方向に向いてきているなと思っています。サステナブルなゲームの可能性は、どんどん増えていくと思います。というのも、Axie InfinityやSTEPNのような昔のゲームのモデルは、いわゆる、DeFi、すなわち分散型取引所でよく使われてるような、凄く利率が高いけれども裏はポンジスキームになっている、ババ抜きゲームの延長線上のようなゲームが多かったのです。

そうすると、当然そのDeFiの魔界(*流動性が低く、高いリスクも伴うDeFi)などを触っていた人は、これがどういったルールで動いてるものなのかを分かっていて、私はそういう(ポンジスキームを回避する)ことができるんですけれども、初心者の人からすると全く分からないので、いつの間にか買ったNFTの価値が10分の1になっているような怖い世界という認識が生まれてしまっていました。

STEPNは、特にポイ活的な雰囲気があったこともあり、今まで暗号資産等に触れてこなかったような方もたくさん触ってしまった。結果、ポンジスキーム的な仕組みに気づかずに、一線を超えてしまった方が多いと認識しています。ただ、最近のゲームは、元々ゲームの延長線上として、緩やかな形で、ゲームのアイテムの一部だけをNFTにすることで、「楽しく遊んで、ゲームが終わった後でも、思い出が増えましたよね。」というような形でシフトする、緩やかなゲームが増えてきてる印象です。

池田:私も実はSTEPNの最初の盛り上がりの時に、「何か流行っているからやらなきゃ」みたいな感じで始めたタイプの人間です。「なんかやりながらわ買ってきたり、少し難しいけど理解しながらやるゲーム」みたいな印象。「お金がそこそこかかっているので、
なんとか原資回収しなきゃ」みたいに躍起になっていたのを思い出しました。

ブロックチェーンゲームは、ユーザとして今は参入障壁が低くなったのかなと個人的には思っているんですけど、そういう流れになっていますか?

山崎:それも確実にあるとは思いますね。特に最近だと、大手のゲームメーカーさんが、この領域に参入していたりするので、サポートも手厚かったりしますよね。 

私もそうだったのですが、最初にSTEPNをやろうとすると、じゃあまず暗号資産とは何かっていうところからスタートして、それをどこで買えるのかっていうのを調べて、次に国内取引所を作ろうとなるんですけども、 国内の取引所では、欲しいトークンもゲットできない訳です。ただ最近はそういったまどろっこしさは解消されてきているのではと思います。

DeFimans以外では何をされてるのでしょうか?

谷口:次のトピックです。Shunさんは、DeFimansの業務以外にも色々とweb3周りのお仕事や、プロジェクトに関わられているかと思いますが、具体的にどんなことされているのでしょうか。

山崎:今言えるようなものが正直あまりありませんが、個人として、「やっぱり起業したいな、何かしら自分でプロダクトを作って大きくしていきたいな」と思っていて、そのアイデアをひたすら構想中ではありますね。あとはweb3関連で新規参入しようとされているような方に対して個人でもコンサルティングのようなご支援させていただいてもいます。 割合的には、コンサルティングがメインでありつつも、自社としてもプロダクトを考えていきたいなっていうような形で、準備をしているっていう、その2つですね。

谷口:Crypto Bar P2Pに行ったらお会いできたりするのでしょうか?

山崎:はい!Crypto Bar P2Pという銀座にある最近まで仮想通貨決済オンリーだったコンセプトバーがあるんですけども、私はそこの大ファンとして、年パスを買って、週2-3回ぐらいのペースで通っています。

(通常は)1日入店もできるんですが、月間パスのようなものも買うことができて、それはNFTなんですよ。 そのNFTを持っていたら、お店に入り放題で、NFTを使った認証のサービスも取り入れていますので、NFTを持ってる人が、昼間にその場所をコワーキングスペースとして、使いたい時に勝手に鍵を開けてそこで使わせてもらうみたいなこともできる、というバーです。

谷口:なるほど!まずそのようなコミュニティーがあるのもとても良いのですが、NFTもその奥深さを知るには、実際にやってみないとわからないところもあると思うので、素敵だと思います。リスナーの方も、もし、Crypto Bar P2Pに行けばシュンさんとお会いする機会もあるかもしれませんので、ぜひ行ってみて下さい!

Gameficationという未来

谷口:最後の質問は、ずばりGameFiの未来ですね。ゲーム業界以外で、社会に与える影響について、どのようにお考えでしょうか。

山崎:まずはゲームに近いところからお話をすると、 個人的に、今はまだゲームとブロックチェーンを組み合わせたようなもので、試されてる段階だと思うんですよね。 初期の段階においては、魔界DeFiのようなものをゲームでラップして、高いAPRをゲームで出せるような形が流行りました。その時に、ゲームで稼いだ資産などをNFTとして思い出に残せますよというような、お金的な価値ではなくて、プライスレスなものに結びつけるような、マーケティングをしてるゲームが、最近は増えてきてるように感じます。

ですが、それが正解であるかどうかは、正直わからないものだと思っております。 結局ゲームが終わってしまったら、ゲームのアセットを見られる、もしくは使える場所は正直無いので、思い出としても価値がない、みたいな結末になる可能性があります。 

その中でも、個人的にひとつ、ありえるかなと思っていたものとしては、Gamification(ゲーミフィケーション)、これはまたGameFiともまた違う、ゲーム化するという意味の英単語です。

谷口:教育などでも使われる単語ですね!

山崎:まさに、そうですね!そういったGamificationの可能性があると思っています。 

今のGamificationだと、何か物事を勉強したり、自分にとって身になる手法として、ゲーム要素を取り入れるということをやっているのですけども、そこにトークンを絡めていくのは、この先あり得ることかなと思っています。

例えば、Yahoo知恵袋などで知恵コインというようなものがあるんですけど、これはコミュニティに貢献した量を表してる、というようなトークンになっているんですね。
 
それを稼げている方は、Yahoo知恵袋のコミュニティに対して、プラスになるようなアクションをしてトークンを稼げているのですけれども、 それは金銭的価値を持たないものとして終わっているんですね。仮にそういった、価値で持っていないトークンでも、その人が、社会やコミュニティに対して良いことをした、という証のようなものに価値をつけられるような世界が、来えるのかなという風に思ってまして。それをブロックチェーンを使って実現するということはありえるのではないかと思っています。

谷口:確かに、最近だとFarmFiなど一例だと思いますが、畑を耕して、学んで、 その地域に貢献をし、それでトークンを得られるようなプロジェクトもありますしね。Gamificationの概念はこれからも広がっていきそうですね!

山崎:そうですね。そういった時に、現行の付与するようなポイントをブロックチェーン上のトークンとしてお渡しするというようなことができると、どのコミュニティでも簡単にポイントシステムを、ゼロから自分たちで構築することがなく発行できる。、そのトークンを別のトークンに交換する時も、DEXを使えばコスト低くできる。このような可能性はあり得ると思っています。当然、その段階に行くためには色々なハードルがあって、ユーザーがしっかりweb3を分かってるか、法的な部分はどうなのか、というところが沢山あるとは思うんですけども、 可能性としてはあるのではないでしょうか。。


いかがでしたでしょうか?

最後までご覧いただきありがとうございました!

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