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尿管結石とカニ事件からの気づき

お金をたくさん得るには自分を殺して死にものぐるいで働くこと。と思って生きてきた。

だから朝から晩まで働いていた。いい人、できる人に思われたくて、無理して笑顔でなんでもやる。そしたら過呼吸で倒れて救急車で運ばれるし、しまいには尿管結石でも救急車で運ばれる。お医者さんには

「中年のおじさんが良くなる病気で若い女性でなるなんてめずらしーね!」

と言われる。その頃のわたしは20代半ばだったが体と心はすでに中年。しかもオヤジになっていたようだ。

わたしの石は手術するほどの大きさではなかったので排尿で自然に出るのを待つことになった。その出てきた石を病院へ持っていかなくてはいけないので、毎回紙コップを持ってトイレに行きチェックする。会社でそのことをいじられるがわたし的にはおいしい。自分の体の不調がネタになるわーなんて思っていた。でもいつ襲ってくるかわからない痛み。これがとてつもなく痛い。この痛みどう伝えるといいのか‥

調べてみたところ、鼻毛を1本抜くときの痛みを1鼻毛とすると、尿管結石は10万鼻毛らしい(笑)ちなみに出産の痛みもそのくらいと書いてあったが、出産よりわたしは痛かったと思う。

なかなか石は出てきてくれず、痛みに波があるため、いつまたどんなときに痛みが来るのか恐怖の日々。痛み止めの座薬と紙コップを持ち歩く生活がしばらく続いた。

そんな日々にわたしは内心とても焦っていた。一刻も早く石を出さなくては!!!

だって今度の休みはカニ満喫ツアーに行くのに!!!

わたしはカニが大好き。特に趣味もなく、好きなことがわからなくて、ただひたすら働くわたしが唯一心から楽しみにしていたカニ!!!!!

カニツアー前日の夜。やっぱりまだ出てこない。明日行きたいけど‥いつ痛くなるかわからない恐怖を抱えたままバスに乗るのもしんどいし、友達にも迷惑かけてしまったら‥やっぱり行かないほうがいいよなー。その旨を友人に相談すると、

「でもさ明日の朝出るかもしれないじゃん。大丈夫!今日寝る前に、朝トイレに行ったら石でてきてやったーってしてるとこ本気で想像して寝て!出るから!」

「えーーーーーー!!!?まじで言ってる?」と思いながらも彼女が真剣にいうので、寝る前に真剣に想像した。状況を事細かに想像して、出てきたー!!!って言って笑ってるわたしを。そして翌朝!!!

出た。 本当に出た。

寝ぼけまなこで紙コップのなかをのぞくと小さい茶色っぽいすごいトゲトゲした結晶のような石があった。このトゲトゲ痛いはずだわ!!!!と思いつつ、そのトゲトゲを洗って大切にガーゼに包んでからジップ付きの袋にいれて大切に自分部屋へ持ち帰り、急いで着替えてカニツアーへ出かけたのでした。
その日のカニは今までで一番美味しく忘れられない最高のカニでした。

友人に感謝を伝えたらこう言ってました。

「わたしいつもやってるんだー!!けっこう上手くいくよ!だって悪いほうに考えるときりないからさ。自分の妄想だけでも自分の都合のいいように考えたり、望んだりしても良くない?」

そこで気づいたこと。自分の望むようにならなかった時に、傷つくダメージが大きいのが嫌ではじめから自分のこうだったらいいなってただ望むことすらわたしは許可できず、なんでもあきらめていたんじゃないのかな。だから好きなことがわからない、やりたいことがわからないってなってしまったのかな。

叶う叶わないに関係なく自分はこれがしたい。こうありたい。これが欲しいって思っていいんだ。言っていいんだ。

来週職場復帰することもあってか、なんでかちょっぴり不安なこの頃だったけど、これを忘れていたからかな。

よーし、正直にもっと自分の望みを放ってみよう。ニヤッとする楽しい妄想して今日は寝ます。おやすみなさい⭐︎



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