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日本スポーツ協会認定AT養成講習会

こんにちは、でぐのぶ(@Degunobu)です。

タイトルが漢字ばかりになってしまいました。

今回は私が参加していた日本スポーツ協会(旧日本体育協会)AT養成講習会について書いていきます。こういうのがあると聞いたことはある人は案外いると思いますが、実際に参加した人の話は聞いたことありますか??

そもそも日本スポーツ協会のアスレティックトレーナー(いわゆる日体協AT、日スポAT)になるには、日本スポーツ協会によって認定された大学(院含む)や専門学校でカリキュラムや実習を終了し、受験資格を得て、試験を受け、合格する必要があります。
ほとんどの人が学校に行って受験資格を得る中、実はもう一つの道があります。

養成講習会とは

それぞれの現場ですでに「トレーナー」として活動している人が日スポATの資格を取るための受験資格を得るための講習会です。こちらは学生を対象にしていません。競技団体や都道府県の体協による推薦が必要になるため、それなりに経験やその協会への貢献が必要なようです。

講習会は全5回計28日間でした。最後に聞かされて、そんなにやってたのかと驚きました。

共通科目 5日間、日本スポーツ協会のコーチの共通理念
1期は11月に2日間、ATの基礎となる部分や栄養
2期は1月に4日間、全身のスポーツ外傷・障害
3期は6月に5日間、検査、測定、コンディショニング
4期は8月に6日間、救急法やテーピング
5期は10月に6日間、アスリハ

専門だけだと23日しかありませんでしたが、基礎講習の5日間もいれて28日になるようですね。
上記のようにおよそ1年間かけて、日ATの共通見解を学んでいきます

参加方法、参加者は

参加方法は中央競技団体、地方競技団体、スポーツ競技団体からの推薦を受け、日本スポーツ協会で選考された人が参加できます。

私も推薦を受けるための願書を2017年の春に書いて、夏前に受講内定の連絡が来たと思います。もう時間がたちすぎて、正確な日程を思い出せません。

ちなみに私は日本スポーツ協会からの推薦を受けて受講しました。

↑のような推薦団体の載ったネームホルダーを着けて参加します。

各競技団体からの推薦を受ける詳細は分からないのですが、応募してから何年も待って今回やっと参加できたという人もいて、驚きました。

例年、参加人数は100名ほどです。参加者のほとんど6~7割が理学療法士(以下PT)の方達で、柔道整復師、鍼灸師が15~20名ずつ、ATC(僕を含む)が2名(毎年一人くらいいるみたい)でした。

もちろんほとんどの方がスポーツの現場で活動されていました。病院勤務の傍らスポーツの現場に行く方や、自分の院を持っている方、プロのスポーツチームやナショナルチームで活動している方などなど様々な方が今回の講習会に参加していました。

内容・感想

内容は座学もそこそこで、ほとんどが実技、実習に充てられていました。基本的にテキストの内容は理解していることを前提に講義が進められていくので、本当に重要な基礎的な部分を説明するくらいでした。

先週まで参加していた第5期のリハビリでは、ほとんどの時間を実技に費やしました。

しかし、すでに現場で活動している人達で行っている講義だから、実践的なすごいリハビリを教えてもらえるとかではなく、教本に書いてある基礎的な部分の共通見解を教わりました。

ただこのテキストは10年変わっていないので、実際は内容がアップデートされている部分(特に脳震盪や熱中症)も昔のままだったので、教科書の改訂をもっと容易にできるようになると、さらにいいものになるかもしれないなと感じました。
(第2期でその必要性をアンケートの裏まで使って書きました笑。後日恩師にこの話をすると、そういうことするからATCはめんどくさいと思われると言われたのも懐かしい思い出です。)

では内容はイケてなかったのかというと全くそうではなく、それぞれの人と話をしたり、グループワークでディスカッションをすると様々な知見や考え方を知れてとても勉強になりました。

僕のバックグランドはもちろんアスレティックトレーナーなんですが、PTや柔道整復師、鍼灸師の方の考え方が近い時もあれば、全然違う時もあって気づきが多かったです。

↓パラスポーツに関わる皆さんとの会合

参加者のほとんどの人にATCだけでは日本では活動できないんですか?と聞かれました。
私は「全くそんなことはないです。ただ教育の現場に行くならば日スポATが必要なのです」と答えていました。推薦の話が上がった時は自分の中の教育熱が高まっていたので。

逆にPTの方達にATが必要なのかと尋ねると、箔をつけるためという人や、PTである自分がスポーツ現場でトレーナーと名乗っていいのか葛藤を抱え今回ATを取得するために来たという人もおり、少し感動しました。

講義中の印象的な言葉に、「日スポATは医療従事者ではなく運動指導者の一員である」というものがあります。日本でのATはコーチのような存在であり、準医療従事者であるアメリカとの違いに愕然し、だから話がかみ合わない時があるんだなとなんとなく納得しました。

できればもう少し我々アスレティックトレーナーがスポーツに関わる人の安全を守る存在であるという認知度を向上させていきたいですね。

一緒に参加した皆さまへ

(読んでるかはわからないけど)本当にお疲れ様でした&ありがとうございます。
今回の講習会で出会えた人達との縁を大切にして、アスレティックトレーナーの輪を広げていくという新しい野望も生まれました!やっぱりリアルで会うからこそ、化学反応が生まれますよね♬

そして推薦頂いたスポーツ協会に心からの感謝を示して、テスト勉強を頑張ります!!

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