見出し画像

続・猫入り

(1376文字)

猫入り。
それはただひたすらに至福です。

まるでアフリカの草原でライオンの群れの中になんのストレスも無く受け入れられたような・・とでも言いましょうか。
もう思い出すだけでニヤニヤとだらしなく笑ってしまう・・・。(ウシシ)

さて、数多の猫好き、猫飼いの皆さん、この「猫入り」に何だか興味が湧きませんか?
きっと、「猫がそんな事になる訳がない」「それは偶然」「この嘘つき」
なんて思っている方も多いかと存じますが、この「猫入り」は間違いなくリアルに存在します。そして「猫入り」に至るまでのセオリー・条件もキッチリとあるのです。

今回はまず、「猫入り」の構成要件から大雑把に説明して行こうと思います。

  猫入りは猫ではなく人

猫入りとは猫が猫入りするのではなく、「人」が猫入り状態になる事を言います。

要件1、基本的な大前提として、「バカクソ」に猫が好きである事。

要件2、如何に人を捨て自分を猫に落とし込める事ができるか

要件3、手を使わない事

要件4、猫じゃらしは禁忌

要件5、猫種に左右される



大まかに纏めるとこのようなところです。
では順に解説致しますね。

要件1は、もう言わずもがなで、No cat no life な人であることが大前提です。ここは説明の要らない所でしょう。

要件2は、如何に猫目線で猫と付き合えるか・・具体的には地上高15cm程度しかない彼らの世界観をイメージして接する事です。

要件3は、分かりづらいと思いますが、人間の手足は彼らにとって「人格」
として認識されない「物」・・だと言う事です。
私は猫同士がするように顔と顔を擦り合わせたり、鼻先で頭や背中を撫でています。
ただ、ここは厳格な解釈ではなく気の向いた時にする程度で良いでしょう。

要件4、ここは意外にも結構重要なポイントで、分かり易く言うと、
「自然界にねこじゃらしは存在していない」
と言う事です。
これは人間が猫の動きを見て楽しむ為のおもちゃで、誰もがこれで猫を
「遊ばせる」「楽しませている」
のような間違った解釈をしています。
実はこれは大変な誤解で、
この猫じゃらしに対する反応は、猫の狩猟本能、給餌行動をいたずらに引き出す残酷な行為です。

「猫が喜んでいる!」からと、もう無限に猫じゃらしを使う人いませんか?

猫には小さな子猫の時からとにかく「動くもの」に反応して飛びつく本能が備わっています。これはもう自動的に身体が反応して止められないものです。
頭ではもうへとへとに疲れていて止めたいと思っていても動かされると止める事が出来ずに跳び付いてしまう・・。

それの何がいけないの?
と思う方は多いと思いますが、これは猫の性格形成に大きく影響を及ぼします。そうやって育てられた猫は、
「人見知り」「触られるの嫌う」「噛み癖」「抱かせない」
等、総じて人との境界を作ってしまう傾向があります。

恐らく「猫入り」は望めない事になります。

要件5、猫種に左右される・・ですが、
これは確率論です。やはり猫種によって一定の性格が傾向として存在します。大昔から犬猫の品種改良により多種多様なものが生み出されてきました。それは毛色や体型のみならず、性格の固定にまで及んでいます。

勿論育て方である程度の性格はコントロール可能ですが、大人しくて従順な猫種をチョイスするのは重要なのかも知れません。


少し長くなるので、今回はこれまで。

続きます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?