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S30初期型マスターシリンダーを分解する

再生する現物も少ない上にリビルトキットの手持ちがあんまりなく、あまり手を付けていませんが、初期型マスターシリンダーのリビルト前の分解。

ピストンがぬけないことが結構あります。エアー、油圧でも動かないなとき。

手前ピストンは、テーパーにフィットする形状に削ったやつをロクタイト等で接着して抜くか、溶接しちゃうか。ピストンを再使用するかで変わりますね。熱処理で表面カチカチですので穴開けタップ切りはやめといたほうがいいです。

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奥はそれより難関。業者なら奥に穴開けして

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ロッドで押す

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このあと溶接で埋めるか、テーパータップ切って沈みネジ留めがかんたん確実。

試しに専用プラー作ったらよいものができました。構造の写真はありませんが普通にプラーです。

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マスターシリンダー下側の樹脂や亜鉛系のカップも抜けないのでこちらもプラーを作りました。

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分解できたらシリンダー壁の修正は日本ではルーチンでやってるところはないため外国の工場に送ってスリーブ加工です。ステンレススリーブを入れると腐食しません。

まとめ

S30Z初期型マスターシリンダーはタマが少ないし、リビルトキットも売ってない

固着分解はできます。外国に送りスリーブ加工で再生はできますが、リビルトキットの手持ちがあまりない

純正にこだわる人たちに幸運あれ。