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卓上旋盤の横送りを追加モーターで調速する

*タイトル「横送り」になってるの、「縦送り」の間違いです、座標のZ軸。

うちの卓上旋盤、三相インバーター化で削る効率は上がったが、焼きの入った青切子がにゅるにゅる伸びてきて手首や首(!)をやけどする。

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横送りハンドルの位置が悪い。てなわけで親ねじ歯車セットを戻して自動送りでやると、右のレバーで送り停止できて左手やけどはなくなった。だけど、送り速度は主軸に比例していて、変速したければ歯車を組み替えることになりめちゃ非現実。本来、親ねじはネジ切り用で、送り用は別途軸がついてるのが普通。結果、作業効率は手動送りに劣ります。

モーターで親ねじを駆動すべ、なにをどこになんで伝達? 

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ステッピングモーターNEMA23サイズがベッドの股下の四角い窓にはまります。プーリーとベルトは在庫品、上のは無加工内径だったけど、ベルト長の関係でもう一回り大きいドリブンプーリー、内径スリーブ加工+キー溝堀りをしました。

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こんだけでほとんど作業終わり。あとはブラケット作って試運転

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ちゃんと青ニス塗ってけがかないと穴位置がズレました。右上の角を落として取付け試運転の結果、また一つ生きていくのが楽になる。速度調整もだけど、戻りの自動送りは逆ネジ用セットアップにするために、主軸のすぐに歯車を追加するという非現実な組み換えをしないと実現できないから、実質的に削りのマイナス自動送りはできない機械だったが、モーター駆動だとスイッチだけで逆転できるってのもよさげ、マイナス自動送りは上記の理由でやったことありませんよ。ドライバと電源はミニフライスの自動送り用で、繋ぎ替えてもいいんだけど、配線が這うと事故の原因になるので追加注文しました。

X軸にもモーター追加したいな。上級機種のようにギアでZ/X軸切り替えは非現実的です。あとNC化する気はさらさらないです。そのためにPCを装備、コントロールソフトをそれにインストールするとか愚の骨頂。PCが不要なコントローラー(つまり工場にあるホンモノNC機のあれ)が安く出回るようになったら考えてもいいけど。

使ったモーターはミニフライスのZ軸から外しました。機械剛性が足りないX2タイプのZ軸送りは手でやるのが良いです、スチールやA6001、A7075をNCで削るつもりなら上のクラスの機械をかったほうがよいかと。

まとめ

SIEG C6タイプの送り自在変速逆転化はモーター追加でかんたんにできます。ネジ切りする場合はプーリーと歯車セットを入れ替えればできます。