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日々のこと

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#チワワ

今日を思い出にしないために

うたたねした昼下がり。窓から心地よい風がはいり、レースカーテンがなびいている。こんなにいい天気なのに散歩に行かないのかと、さっきからちょいちょい誘いを受けている。 散歩に出かけよう。 ずっと一眼レフを手にしていなかったけれど、ようやく手にできる ドラクエウォークで、ポイントを通りたい私と、ナナのご意向とのせめぎあい。ナナが立ち寄りたいチェックポイント(電信柱)と、倒したい敵にタッチしたい私。右に左にとくねくねしながら道を進む。 それにしても、天気がいい。 近場の大きな

パンの耳はつるりとしている面が好き

小学生の家庭科の時間、ごはんとパンのどちらが好き?という質問があった。記入された紙をみると、ほとんどの子はごはん。うどんがひとり(問いにないぞ)、パンは私だけ。 ごはんとみそ汁という朝ごはんから、中学生になると、部活の朝練にいくからと早起きをしてすぐに食べられる食パンになった。ダブルソフトが流行り、ホテルブレッドにも手を出した。 ここ数年のお気にいりは、超熟6枚切りだ。 ただ、糖質制限という言葉とともに、毎日パンを食べるのはどうなんだろうと、すこし距離を置いた生活してい

かくしていること

ないというとウソになる。 だからといって、これをかくしていますということを言った瞬間、それは、かくしていることから、かくしていないことになる。 ずっとかくしていると、それがあたり前になって、普段どおりになる。 分人という考え方を知ったときに、これはかくしごとをしていることがどこか許されるような気持ちになった。 相手の気持ちを全部知りたいと思ってしまうのに、わたしの気持ちは全部伝えないということも。 あなたとの分人であるわたしの気持ちは伝えたということで、納得させていたん

定点観測

このスポットが好きだ。インスタ映えを狙ったわけではないだろう。 どなたかの家の地下室につながる窓なのか、明らかに低いところにある。 近所にみつけてから、散歩で通ったときに、ときどき撮影するようになった。 おしゃれだなぁ、自分がこんな風なデザインにしたら、建物探訪が取材に来ちゃうんじゃないの?って思いながら通る。 近くを通る人がいないときは、さっとしゃがんで写真撮影をするんだ。 これまでに撮ったものを振り返ろうとしたけれど、いつ撮ったのかの記憶もない。 Googleph

気晴らしということなかれ

休みがあっという間だったという思いが拭えない。 あみものをやるときは、なにも考えたくないことが多い。 喪失感を穴うめするように、編んでいた時期がある。 はじめての編み物は、深緑のマフラーだった。棒針で目がつまり過ぎて、キツキツになった。成仏されているといいなぁ。重たいものを渡してごめんなさい。 取り憑かれたように絡まった毛糸と格闘していましたが、無事に編み込まれました。 三角ショールなのですが、この色。 誰がいつ使うんだろう.... 着用イメージをコッペくんに託す。

動じないオンナ

会社から支給されたiPhone7と、自分のiPhone8+ が一気に緊急地震速報の音を奏でる。 すぐに手に取って音を止めようにしても、止まらない。地震がもうすぐやってくる焦りよりも、今なっている地震速報を止めようとすることに気持ちが持っていかれた。 今日のイラストを描き終わって,UPしようとしていたところだった。 揺れが思っていたよりも大きくなくて、ひと安心。あれだけの警報音だから、怖かっただろうなぁと、少し離れたところにいるナナに目をやる。 わたしのベッドの上で、枕に

ヒヨヒヨの線

この話を描こうと、iPadのクリスタに画像をセットした。あとは描くだけのところから、記憶がない。 うたた寝してしまい、起きて慌てて描いた。 線がいつも以上にヒヨヒヨしているのは、寝起きだからだろうか? あっという間に、体が土日モードになってしまう。遅起きと昼寝がセットになる生活。睡眠がこま切れで、寝ても寝ても眠い。 ちょっとずつならしていこう。 まるで日本酒をたしなむかのにヨーグルトを味わうナナ。

ジュウデンスポット

朝、目が覚める。昨夜、ビールを飲んだから、よく寝たけれど、すこしだるい。 スマホに手を伸ばしつつ、ナナを探す。まだ寝床にいるようだ。わたしの物音に気がついたのか、首をキョロキョロ動かしている。 体を起こしベットの上で胡座の形で座る。左手で左膝の横あたりのベットの上を3本指でトントンと叩いて、ナナを呼ぶ。 ソファをつたって、ピョンとベットの上に飛び乗ってきた。 そのままペタンと横になった。 背中をすこしわたしの太ももにつけてくる。 なでる。 ナナの体が開く。 手を離

つくることでむきあっていく

昼に送り出した。ちゃあのときは、1月初めでまだ寒くて、夜にそっと送り出したんだった。 小雨がぱらつく中での、見送りだった。みかんを迎えた元旦那に連絡をしたら、花をもってきた。 カバーを外したので、リボンはナナにつけてみたよ。今まで、このリードはみかん専用だったけれど、これからはナナがつけようね。 もう大丈夫かな?と油断して、どうせならばと写真をつなげてみた。 こんな表情していたんだと、遠い記憶になったかけらを集めてつないだ。甘えた声を出し、とにかく舐め始めたら止まらな

マイナスなことを書いても大丈夫なところ

「マイナスなことを書いても大丈夫なところが居場所なんだよね。」 そんな話をご飯を食べながら聞いた夜。その時の私は、そうだなぁと思いつつ、どこか自分ゴトではなかった。 そして、翌日。 自分だけがこんなすごい話を聞いてもいいの?という思いで、録音ではなく聞き書きをした。以前にマスターしていた、親指シフトでの入力がようやく本領発揮された気がする。 そうしたら、喜んでくれた仲間がいた。 掲示板やslackで喜んでもらえた声をみて、ただただうれしくなる。 そして、それを咀嚼

ありがとうを伝えてきた話

ブイちゃんに会ったことがなかった。ずっと写真でみていたただけで、すっかり知り合いの気分でいた。 ただ、今のわたしの生活に犬がいるのは、まちがいなくブイちゃんがいたから。 2004年12月に、Say Hello!の本が発売。仕事に追われて家の中もギスギスとしていたときに、かわいいなぁと眺めていた。ただ眺めているだけで癒されていた。 2005年2月にちゃあを家族に迎えた。ただ自分の寂しさを埋めてくれる存在としてだったのかもしれない。そして、寂しさ以上のものをもってきてくれた

いやぁ、まいった。

友だちには、こうしたらいいんだよってアドバイスはするのにね。 自分のブログの更新は、とーんと止まってしまった。 これまで1ヶ月以上も更新期間が空いたことはなかった。今よりも10倍くらいは忙しい時でも、続けていたのにな。 さて、どうしたものか。 復活するときには、なんかきちんとしたことをしてからなんて、勝手にハードルをあげてはいけない。 別に更新が空いててごめんなさいとかあやまらない。 宇宙兄弟全巻Kindleをゆったりと読んでいるからじゃない。 あみもので肩こりがひ

にたものどうし

ちいさいとき、褒められるとなんだかうれしかった。 こどもにも卓球をやらせたかったのか、ある日天井から紐でつるされたピンポン球が現れた。 三姉妹のうち、私だけが左利きなので、それだけで少し優位な気がして、熱心に素振りを繰り返した。 今でも、ペンホルダーの握りでの素振りだけは一丁前だ。ただ、スマッシュは決まらないのだが。 妹よりもうまくできることで、それだけで誇らしかった。 小学生になり、近所の体育館に練習に連れていかれた。 おばさまたちからは、本当に父親によく似ているわね

そうだと決めると、なんだかうれしい

最寄り駅まで、あと少しのタイミング。端の席に座って、うつらうつらとなっていた。急に肩をトントンと叩かれて、あわてて目が覚めた。 叩かれた左肩越しを振り返る。そこには、誰もいなかった。 朝、目が覚めないと、私の頭を軽くたたいていたのが、ちゃあだった。いつもの時間に起きないと、枕元にやってきたんだよね。邪険にしてばかりでごめん。 勘違いかもしれないけれど、ちゃあが教えてくれたことにしよう。 ちゃあが起こしてくれたことに決めると、なんだかとてもうれしくなった。 決めてしまうっ