そうだと決めると、なんだかうれしい
最寄り駅まで、あと少しのタイミング。端の席に座って、うつらうつらとなっていた。急に肩をトントンと叩かれて、あわてて目が覚めた。
叩かれた左肩越しを振り返る。そこには、誰もいなかった。
朝、目が覚めないと、私の頭を軽くたたいていたのが、ちゃあだった。いつもの時間に起きないと、枕元にやってきたんだよね。邪険にしてばかりでごめん。
勘違いかもしれないけれど、ちゃあが教えてくれたことにしよう。
ちゃあが起こしてくれたことに決めると、なんだかとてもうれしくなった。
決めてしまうって、いいかも。
もうしばらく、みまもってねー。
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