見出し画像

なかったことにはできない。

旅行から家にもどってきて、日常がまたやってきた。
普段ならば仕事をしているはずの時間、ぽっかりとしたスペース。
片付けとかやったほうがいいことは、いくらでもある。いくらでもあるのに、のろのろと家で過ごす。

横でよく眠るナナの顔をじっくりとみると、ちゃあの顔に見えてきた。あぁ、よく似ているものね。ナナをみているのに、そこにちゃあの面影を探してしまう。悲しみに浸りそうになった。

無理に大丈夫なフリをすると、揺り戻しがくるだろう。だから、感情を自覚して、味わおうとしているのに、悲しみと怒りがないまぜになってしまった。

「どうして、そんな風に思っちゃったの?」

膝を抱えて泣いていると思ったら、次の瞬間には、タガが外れたように怒りをあらわにする私の中の私。なかなかに厄介だけど、私が聞かないと、へそを曲げて拗ねてやけ食いしそうだから、すぐ近くにいようとおもう。

一度出てしまった言葉は、感じてしまったモヤモヤは、なかったことにはできない。
ーー逃げるは恥だが役に立つ 最終回 みくりのセリフより

年末年始に録画していたのを観ていたら、今の私にぴったりな言葉が飛び込んできた。

そう、なかったことにはできない。
そこからどうするかを感じながら進んでいく。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?