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オーグメンティング(augmenting)

オーグメンティングとは,目標を達成するための動機づけのようなものです。

例をあげて説明します。

ある男の子がボクシングの大会で勝つために筋トレをはじめたとします。筋トレには筋力を高める効果があります。また,筋力が高まると,①見た目がかっこよくなったり,②健康的な身体になったりといった効果も期待されます。

この例では,ボクシングの大会で勝つためには筋力が必要であることがわかった男の子が筋トレをはじめていました。筋力を高める中で,①と②のような「いいことがある」ということがわかると,すると男の子の筋トレという行動は増えることがわかります。

つまり,筋力が高まること+α(①と②) の結果を関連づけることによって,筋力を高める必要性を向上させることができるのです。

これを「動機づけオーグメンタル(motivative augmentals)」といいます。

次の例もみてみましょう。

古着マニアの女の子Aが古着を買いにお店に行きました。そこで「ある服(古着)」を見つけました。
女の子Aはその服(古着)について好きでも嫌いでもありませんでした。
ところが,後から入店した女の子Bがその服に対して「これはレアな古着よ。たまたま見た雑誌に載っていたわ。」と言うと,古着マニアである女の子Aにとってその服(レアな古着)は「購買意欲」を高めることにつながります。

A:古着マニアの女の子
B:古着マニアではない女の子
Aにとっては「レアの古着」を所持することに価値を持っており,「これを買えばレアな古着の持ち主になれる。」といった古着マニアとして買うという行動が増えるきっかけになります。
一方,Bの買うという行動は増えないことがことが考えられます。

これを「形成オーグメンタル(formative augmentals)」といいます。

次回は,関係フレーム理論(Relational Frame Theory : RFT)について解説したいと思います。

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