中間子の悲哀

中間子。

自分の上に姉か兄がいて、

自分の下に妹か弟がいる。

それが、中間子。


私自身も中間子。

物心ついた時には、誰かに構ってもらった記憶は無い。

いつもタンスの影に一人隠れて、泣いていた。

夏休みは、アリを見つめて過ごした。


誰かが、何かをしてくれるなんてきたいもしていなかった。


誰かが話を聞いてくれるなんて、

相談に乗ってくれるなんて、

思いもよらなかった。


なんでも自分で考えて、

自分でした。


親に相談するってなんだろう。

兄弟に相談するってなんだろう。


間違ってても、

狂っていても、

何もいえなかった。


そんな私に子供ができて、

一番上の子は、

こんなに見てもらえるんだと思った。


一人じゃかわいそうだからもう一人産めば?


下の子は、上の子の為に作られるものなの?


なんだか、切なくなった。


私にはもう一人産んでも、最初の子と同じようには育てられない。


一人っこは、かわいそう。

そんな気持ちが湧くこともある。

けれど、どうしても私には産むことは出来ない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?