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『ほろよい読書』

お酒は人生の娯楽である。いわば楽しくなるための薬である。
もちろんアルコールという作用によるところが多いとは思うが。
そうではなく、何か起こってもお酒のせいにできるからなんじゃないかと私は思う。

様々なお酒を起点とした老若男女の恋愛を綴った作品であった。
本作品は私が上記で述べているような恋愛においてどうしようもない感情、気持ちをお酒のせいにしたものではない。
時にはお酒自体が恋愛のキューピッドになってくれることがあったり、お酒のせいにしても言えない心のうちに秘めた想いがあったり、その一つ一つの場面の描写に登場する。このストーリには欠けてはならないというよりもそこに存在していることが当たり前であるかのような存在として描かれていた。

・叶わない恋でも、思い続けていること自体は悪いことではない。

・後悔してるわけじゃ無いけど、一番好きな人に好きだと言っていたら、その人といることを選んでいたら、どうなっていただろうと、今でも考える

・体はキツいし悩み事も増えたけど、全部帳消しになっちゃう瞬間があるから。


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