人の成功を予言するな

仕事を辞めることにしたので、理由とともに「辞めます」と言って回ることになった。とても疲れる日々だった。

切り出す緊張もあるけれど、相手の反応が読めなくて、一人ひとりと話すたびに疲れてしまう。
相手がどんなことを言うかによって、こちらもそれを受けて思ったこと、言いたくなったことを言うことに決めていた。

僕は語学を使って働くために今の仕事を辞める。

ある上司の反応はこうだった。
考えて決めたことなら仕方ない。応援している。今この世の中の情勢なら、善は急いだほうがいいだろう。年齢を考えても早いほうがいい。大丈夫、ちゃんとやれば上手くいくし、語学なら役に立つ。

本心はどうあれ背中を押してくれてはいるし、何やら語学関係に詳しいらしく、上に書いたよりずっと細かいアドバイスをくれた。誰にでもできることではないだろう。

本当はありがたがるべきことなのかもしれないけど、正直もやもやした。

僕の語学が何の役に立つのか、どうしたら成功するのか、そもそも成功って何なのか。それは僕が決めることだ。
それを自分で決めたくて、確かめたくて退職することに決めた。

感謝はしてるし、「今に見てろよ」なんて喧嘩を売るつもりはない(というかそんな行為には意味もない)
だけど、今感じた違和感はきっと僕の友達であり続けると思う。

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