天職への転職は手に職がないと無理ポ

転職活動を本格化させてまもなく一ヵ月になるが、もうイッカって気分になりつつある。このままでは定年まで諦念するかっつー気分になってしまいそうでヤバい。気持ちが折れかけているのは、面接での失態が多すぎるからだ。過度の緊張のせいと自分の中では片付けていたのだけど、良く考えてみたら、僕はほとんど緊張しない。【緊張したことがない】といってしまうと血が通っていない冷血人間という評価につながりかねないので補足させていただくと、言葉につまるとか、行動がおかしくなるとか、そういう意味での《緊張に伴う障害》を経験したことがないということだ。数々の失敗が過度の緊張や準備不足が原因でないとするなら、もう、神のせいにするしかない。思えば、神に愛されない人生だった、気がしてきた。3年に1度の周期で密室に閉じ込められ、休職中に搭乗した新幹線で迷惑なオッサンの焼身自殺テロにまきこまれる。妻には和製ジョン・マクレーンと揶揄され、あなたが飛行機に乗ったらハイジャックに遭い他人様の迷惑になるからやめておいて、などといわれる。僕はハイジャックの父だったとは。なんつー人生だ。神に愛されていない僕は、毎晩、入浴直後の便意にも泣かされていて「また風呂を無駄にしてしまった」とウォシュレットを肛門にあてながら泣いている。入浴をしなければ便意カモンにはならないのはわかりきっているけれども入浴をしなければしなければで凄まじい加齢臭が己の身体から放出されるのは約束されたようなものなので、風呂超大事。過日。個室ビデオでシャワーを浴び加齢臭を洗い落してから面接に赴いたときは最悪であった。胃腸が刺激され、面接時にハリケーンのような猛烈な便意に襲われたのである。もちろん僕とて反省を知らぬバカではない。使徒便意襲来を想定して食事を抜いてあった。しかし、神に愛されていない僕は空腹であっても便意に襲われる。便は出ない。出るのは屁。私事になるが、僕はゲイではないしゲイであった過去もないけれども、ケツ筋がそれほど強い男ではない。僕の脆弱なケツ筋では放屁を抑えきれない。猛烈な便意、もとい屁意にもかかわらず面接がはじまってしまう。寒い時代と思わんか。開きなおるしかない。ヘイヘイ屁意!不幸中の幸いで臭いはなかった。往々にして臭いというのは本人にはわからないものであるけれども、そのへんはポジティブに都合よくとらえていかないとヘイヘイ生きていけないのだぜ。臭いはない。しかし音はある。僕はまだ放屁のさいに発せられる音を人に聞かせても大丈夫なほど落ちぶれてはいない。僕は屁の出るタイミングに合わせて大きな声をあげた。「私は今の仕事で培ってきた技術と人脈を活かし(ブヒ!)て御社に貢献いたします」「そうですね。自分を高く評価するわけではありませんが御社の新しい風(ブヒ!)になれると思います」「(質問に対する答えを考えながら)あああああああああ(ブヒ―!)」このように放屁を悟られぬようインぺーしたけれども、あまりに不自然なタイミングで大声をあげたのが、マイナスだったのだろうね、当該面接の結果は非常に厳しいものとなってしまった。せめて、屁の臭いではなく、大きな奇声をあげたことが原因で落ちたと信じたい。以上おわり。

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