サンキュー来春

何も失いもしなかったけど、何も得るものもなかった。そういう一年だった。若さだけは確実に一年分失ったが。
風磨くんの、もはや執念にも近い人生全肯定の姿勢が好きです。これまで良い一年も悪い一年も死に物狂いで意味を見つけたり、取り出したり、抉り出したりして必死に自分に折り合いを付けながら年を取ってきたけど、2019年ばかりは本当に何もなかった。でも結局、何かを肯定するか否かというのは結果の在り様ではなく、肯定しようとする強い意志なのかもしれない。となると2019年の私にはその意志すら無かったのだ。つくづく無様であった。
でも鈍色の2019年の中でも輝いていた時期というのは存在して、3〜5月のPAGESのツアーの期間だけは本当に楽しかったな。こうしてたまに振り返っては宝箱の中から取り出して抱きしめて眠りたいような一瞬が一年の中に少しあっただけでも幸せだったと思う。終わり良ければ全て良しなんて言葉昔からあまり好感を持っていなくて、どれだけ豪奢に美しく飾り立てて何かを終えたかよりも、どれだけ記憶に留めておきたい思い出を作って終えられたかを幸せの軸にしながら今年も生きていきたいな。
2020年の初喜びと初怒りは例のプロジェクトにまつわる色々に捧げてしまいました。美空ひばりの魂は「みなさんを見守っていました」などという声帯なき声で再生され、ジャニーさんはジャニーさんならこんなことしなかったのに、と己の不服に正当性を持たせるための傀儡にされた。死んだら人は語る口を奪われる。だから、2020年も絶対に絶対に生き抜いてやろうと思った。健人くんが天下を取る姿をこの目で見る前に死んでたまるか。

今年の目標は退職と転職とアイラインを引くのをサボらないことです。宜しく2020。

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