2018年冬

初めて白浜に母と二人で旅行に行った。この"初めて"は"白浜"にも"母と二人で"にも掛かる。パンダの赤ちゃんが生まれたというニュースを見て、軽い気持ちでふらりと行くことになったのだった。
4,000円以上の入場料を払ったのに赤ちゃんの後ろ姿しか見れなかった。しかもモニターのほうが鮮明だった。
少年〜成年パンダはやたらいるので上野のシャンシャンのような物珍しさは全くなく見放題だった。かわいい。
泊まったホテルがオーナーの強い意向なのかやたらとイルミネーションに力を入れていた。真夜中の真黒な海辺にハワイアンミュージックが不気味に鳴り響き、広い敷地にぽつぽつとイルミネーションが点在する、バブルの遺構のような空間だった。そこそこ宿泊者はいたけど見物客は自分たちの他には数名だったことがそのクオリティの低さを物語っている。それでも私はなんか好きだった。
母がこの質素な旅行をいたく楽しんでいて、パンダのLINEスタンプまで購入していた。行ってよかったなと純粋に思った。
京都国立近代美術館での藤田嗣治展。前評判通りの見応えだった。変化し続けるというブレをブレない芯に成し得た画家だと思った。
恒例の石井さんバースデーライブ。まさかの当日追加公演がその日に発表、お代は0円からの投げ銭式、整理番号は出口でランダムに配布という状況で2番を引き当てて幸福で死にそうだった。結局1番の人は来なかったから実質1番だった。あの日の私は世界で一番とまでは言わずとも、白金で一番ラッキーでハッピーだった。絶対。
原美術館のリー・キット展。ずっと前から行きたいなとは思ってた美術館だったけど、来年で閉館してしまうというので今しかないと思って行ってきた。常設の作品群がパズルのピースが嵌るようにしっくりと館内の一部として息をしていて、これが本当の常設展というんだなと皮膚で感じた。庭も手入れがよく行き届いていて清潔で美しくて、なくなってしまうのが残念でならない。
「人に囲まれていればいい人生になると信じているなんて悲しいことだ」って一節のあとに、「僕が助けてあげるから、君は僕を支えてて」という言葉が続いたのが印象的だった。
久しぶりのぐんまちゃんグリーティングへ。スノボ持っちゃってかわいい。
白金からの帰り、半ば無意識に目の端で東京タワーを捕らえ、半ば無意識にカメラを構えている自分に笑った。私の自担は東京タワーを偏愛していて、私もまた東京タワーを愛おしく感じている。
今年も好きでいさせてくれてありがとう。

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ju

日々のこと

日記的な。
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