都会の夜じゃあ叶わなかった願いが星になるらしい

4月4日は活休ライブだった。気が付けば私はこの人たちのことが9年間もずっと大好きで、ずいぶん遠くまで一緒に来てしまったものだなと少しゾッとした。終演後、熱気で蒸し返すライブハウスから吐き出されるように出た海辺のぬるい夜風にあてられながら、もうしばらくステージに立つ彼らを見れないことを思ってみたけど、不思議とエモい言葉とかは出て来なくって自分でも拍子抜けした。私にとって彼らはすっかり自分の一部になってしまっているから、血や骨が好きかと聞かれてピンと来る人がいないのと同じように、私もきっと一生ピンと来ないんだろう。やわらかくて、あたたかくて、塩気を少し含んだ湿度が撫でるように鼻腔をくすぐる、あの日吹いていた夜風みたいなライブだった。いいライブだった。

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東京に来たのは1か月ぶりだったけど、やっぱりいつまで経ってもずっと悔しいな。指ではじくと乾いた音しか返って来なさそうなあの冷たい空洞の街に、私の欲しいものが全部詰まっていることが悔しい。「都会の夜じゃあ叶わなかった願いが星になるらしい」けど、あの日見上げた東京の空に星なんてひとつもなくって、それでまた力を込めてきつく奥歯を噛み締めた。

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ju

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