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歪(いびつ)でも愛してほしいの。

数年前に古着で買ったGAPのシャツ。
胸の加工がかわいらしく、何度何度も着た白いシャツ。
襟の汚れが洗濯機では落ちなくなって、着るたび漂白したり重曹とタワシでこすって何度か持ちこたえた。
けれどそうまでして着ることが面倒になって、ただただハンガーにかかっている状態が続いていた。
捨てることができなかった。
大好きだったから。

今年はとうとう一度も着てやれなかった。



シャツの一部を切り取って、我が家に存在しなかった鍋つかみを作ることにした。

まっすぐ直線をひくことができない。
じょうずに曲線を描くことができない。
できない という短所が、歪み(個性)になって
つかみどころのない(正体不明の)鍋つかみが完成した。


胸の加工がかわいらしく、何度何度も着た白いシャツ。

だけど

表に使ったのは
ロックミシンで処理してある「お気に入りの加工 の裏側」。

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平成生まれ、ヴィジュアル系育ちの娘に見せたら「かわいいの・・?」とお世辞にも褒めてもらえなかった。
それでもかあさんはまんぞくだよ。
大好きなものが、今までよりもっと近く(台所)にいるんだよ。

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思わせぶりなタイトルでごめんね。

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