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我が家にも8050問題

リタイヤした80代の親と自立できない50代の子が親子で社会から孤立する、「8050問題」。50代といえば、人生のハイライトを迎え、そしてこの国を支えるべくであろう、まさに希望に満ちた層である。その国にとって最も重要な層の多くの人が社会から完全にドロップアウトし、最貧困層に到達する可能性があるのである。その潜在人口は70万人以上とも言われている。この層を守るのがこの国の急務なのかもしれない。

そして我が家でも、別の形の8050問題に突入しつつある。親が80代になるとき私は50代。多分両親ともに元気であろう、そして私は多分忙しくしているだろう。だがその50代の時間の多くを80代の両親を支えるために費やされる可能が高い。現役がリタイヤを支え、現役が衰弱していくという負の未来が待っているのか・・・。不安に苛まれる。

そうならないためにも40代の今のうちに親子ともども来るべき事態に向けて準備を進めることにした。実はその中で自分の家族のことをいろいろと知ることができた。家族のルーツ、抱えている問題、親族との関係、保有している資産や負債。知っているようで知らなかったこと、あえて避けてきたこと、いろいろと向き合うことができた。

また親たちもこれを機に残された時間に関して、広い視野を考えるようになった。自分が何を成し遂げたのか、何を残せるのか、これからまだ何かできるのか・・・。その思いがまた生きる活力にもなっているようだ。

8050問題、意外と自分を見つめ直すそして前を向かせるためのきっかけでもあったのかも。お互い家族を支えるのは宿命であり喜びでもあるのだ。

お盆の季節です。皆さん家族と会って話してみるのもいいですよ。