2023年度ありがとう!24年度行くぞ!

年末よりも大切にしている。年度末、なんか身が引き締まる想いがします。事務所を離れていく人もいて、入ってくる人もいる。寒かったり暑かったり、すごい風が吹いたり、大雨が降ったり、天候も落ち着かないですが、確実に春に向かっていく感じがいい。

うちの養成部の発表会なんかもあって、4月から入所する人がその発表会を観ることをもう12年以上やっていたりします。受け継いでいく感じが好き。

僕がお世話になっているシェア畑さんも、畑のアドバイザーの人が4月から別の仕事に就くようでお別れの挨拶をしてくださった。年度初めってなんか新鮮で頑張ろうと思います。

毎週1~2回のペースしか畑に行っていませんが、今は夏野菜の土づくりと種付けをやっています。苺はようやく花がでてきたので、ゴールデンウイークには沢山収穫できそうな予感。でも本当に野菜をを育てるのと役者やスタッフを育てるのがとても似ていて勉強になります。

劇団四季の故浅利慶太さんは、ずっと一年目の新人に必ず直接指導する時間を設けていたということを聞いて、1年目が勝負かな?と結構1年目に色々伝えようとしますが、本当に地道な水や肥料をしたりネットを作ったり、ビニールを被せたりで、、やはりマメに面倒見ないとまっすぐはどうしても育たなくなります。

私の代表をやっている会社は2つある。
芸能の会社で、私がプロデュースする演劇ユニット30-DELUXを運営しているジェイズプロデュースも、飲食の会社エスジェイプラスも3月決算だから決算でとても大変だったんですが、法人にしてそれぞれ15期(ジェイズ)と4期(エスジェイ)が終わりましたね。続けるってとても大変ですよね。

ジェイズプロデュースは「エンターテインメントで他人を笑顔にさせて社会貢献をする」というのが理念で、エスジェイプラスは「飲食とエンタメを融合してお客様を喜ばせて社会貢献をする」。どちらも社会貢献ということが目的なんですが、これが実は若い役者には感覚がなかなか伝わらない。地域活性とか社会貢献とか言葉言うのは簡単なんですが、基本的に芸能を目指す人のほとんどは利己的な考えの人が多く、利他的にはなかなかならない。会社員でスタッフの仕事をするわけではないし、基本的に自分が一番目立ちたい!と思って目指す人が多いからです。しかも今の時代俳優を目指す人は相当少なくなってしまい、声優やアーティスト、アイドル、インフルエンサーになりたい人の方が多く、地道に長年かけて役者をやりたいという方は90年代から比べれば半分以下になっている気がします。

飲食業もかなり人手不足ですが、役者の業界、特に我々の舞台の業界はとても人手不足になっていることは否めない。
必死でよい人はいないか?スカウトをするくらいの覚悟で探すのです。

ただ、、2024年度も少しは入所してきてくれたんですが、まあここからが問題です。まさに自分の子供を育てるようなもので、利己的な人を利他的にすること自体、5年~10年かかる。早い人は5~6年で何とか変わってきますが、大体ほとんどの人が8年から10年はかかります。教育システムをバージョンアップさせて5年を狙うが、どうしても5年だと足りないことが多すぎるなという印象。さらに10年たつと大人にはなるが、結婚などで家庭環境が変わったり、年齢的に価値観がかわってしまったりで、事務所を離れたり、役者を諦める人が30歳前後になると結構多く出てきます。
それは、俳優や殺陣師、アイドルなどを「仕事」「職業」と考える人がいるからだと思っていて、「職業」だと思うと「仕事」がないときに誰かのせいにしたり、会社のせいにしたり、マネージャーのせいにしたりするのです。
(まあ、もちろん会社も政治力が弱いのは間違いなんですが、、苦笑)

だから俳優や声優や殺陣師などは「生き方」と捉えなさい。と伝えてみました。昔からそうやって考えていたんですが、どうも「仕事を頑張って取れるように技術を磨きなさい」とたしかに言ってきたかもなあと思って自分なりに反省したので、今期からはもう最初から、俳優、役者は「職業」ではなく「生き方」なので、「仕事」がこなかったら、自分の実力、アピールが弱いから芸を日々磨けばいいだけなんだ!と黙々と日々身体をつくり、芸を磨きなさい!という、考え方を伝えてみました。

どこの業界もそうなんだけど、経営の神、稲盛和夫さんが、
能力(0~100)×熱意(0~100)×考え方(-100~100)で、図ることができると言っているという経営、管理などをやっている人にとっては誰でもしっているようなことも丁寧に伝えてみました。
どんな能力や熱意があっても、考え方がダメだと(人をだまそうとしたり、儲けばかり考えていたり)結果、掛け算してもすべてマイナスの点数になってしまう。という経営の神が一般の人を応援しようとして創り出した方程式があるんだ!ってことも伝えてみました。

そこの考えを根本から変えてみることかなあと思ったんですね。でもこれも劇団22年でやってきて、もともと昔からわかっていたことなんだけど、気が付いたらシステム化していなかったり、ルーティン化していなかったりで、、、本当に何年やっても毎年反省しかないなあと思ってしまう。

自分ももっとバージョンアップしたいと思って、藤井聡先生の「過剰医療の構造」や森永卓郎先生の「ザイム真理教」や「書いてはいけない」を読んだりして、51歳になった自分の頭の中をクリーニングしています。どうして日本は没落国家になってしまったのか?日本は立て直せるのか?その日本の中で本当に自分のやっていることは正しいのか?このまま進んでいいのか?
日本の政治は本当にダメなのか?どうにもならないのか?だれか救世主はいないものか?
自然災害で被災された方はみな、政府が助けてくれるのか?貧困者は本当に救済されるのか?

もはや自分も老後も考えないといけない歳になってしまいましたので、会社の人と劇団を応援してくださるお客様のことで精一杯で、そんな偉そうに色んな人を助けられる状況でもないのですが、、、ただ、祈るしかないですよね。声を上げるとか!!もっと世の中が良くなるように!!

そういえば、
プロ野球や大リーグがはじまり、やはりスポーツって輝かしいなあとって一瞬羨ましく思ったりして、

まあ色んな事を書きましたが、、、
結局エンターテインメント業界で生き残りをかけて2024年もコツコツ毎日地道に取り組むしかなわけなんですね。ここまで続けられているのも奇跡なので、またその奇跡が起きるように日々真剣に生きるしかないわけです。

ちなみに、うちの会社の東京事務所に2024年度の養成部新人を14期生夢組と名付けました。夢を大きく描いてそれを実現するために逆算して今やるべきことを考えることができる人を育てたい。

芸術を作ることより教育の方が大切。そんな気持ちをもって、「シェイクス2024~それは夢、でも人生という永劫の物語」にも取り組んでいきたいし、来年、再来年の企画も並行しながら精進していきます。

ちなみに2024年も新しい挑戦を考えています。お客様にお知らせできるように4月急ピッチですすめます。

2023年度も沢山の人に支えらえ生き延びれました。感謝と初心を忘れずに
誠実に生きたいと思っています。
2024年も皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。

ネバーギブアップ!30-DELUX!      馬男こと清水順二 



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