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学生に、嘘はつくな

はじめまして。柴田です。
delyという会社で採用含むコーポレート部門の責任者で、執行役員をしています。それっぽいサムネにしていますが、記事は結構勢いで書いています。ご容赦ください。

今年からdelyは新卒採用を本格化するのですが、自分が就職活動をしていたときから引っかかっていることがあるので、違和感と、僕らのスタンスをここで改めて書いておこうと思います。

少し昔の話をします。

P&Gにいた、関西弁の鬼のような上司

僕が新卒で入社したP&Gのチームに、強烈な上司がいました。
その人は厳密に言うと上司ではなく部署も違いましたが、上司のように、毎日怒涛のフィードバックをくれていました。

若くして重要なポジションについて、色黒イケメンで京都大学卒。
メンタルに大打撃を与える"ど"ストレートな関西弁でのフィードバックは人生で受けたことのないレベルの衝撃で、正直めっちゃ怖かったです。

普通に考えたら、その人のことは嫌になると思います。でも、僕は逆にその人に一番多くのものを教えてもらったと言うか、その人に言われたことはびっくりするくらい覚えているんです。
仕事の進め方、自分の責任範囲への意識、目上の人と会食にいく時の立ち回り、女性の口説き方。どれをとっても強烈に覚えています。

きっとこれは『心の底から本音で、すごいエネルギーでぶつかってくれている』からだと思うんです。手を抜かず、入り込みすぎることを恐れず、他人事にもせずに向き合ってくれていたから。上っ面でそれっぽいことを言うんじゃなくて、意思を持って伝えようとしてくれていた。

その上司はよく『ハートtoハート』という言葉を使っていました。
dely社内の人はハッとしたんじゃないでしょうか。そうなんです。僕がよく使っているこの言葉、僕オリジナルではないんです笑

僕はたったの10ヶ月でP&Gを辞めてしまいますが、この短い期間でその上司の『ハートtoハート』の姿勢は僕の中に強く残りました。

『ハートtoハート』の布教者になっていた

そんな僕はP&Gを辞めてから、当時社員3人だったdelyに入社します。
そして、彼から学んだこのスタンスは僕の行動の指針になっていました。

モヤモヤしたら、相手が社長であっても公園や川辺で本音をぶつけ合ったり

社外の関係者でも、本音でぶつかって一緒に成功から地獄まで見たり

面接でも本当に気になったことは隠さずストレートに聞き、答えたり

気づけばdely社内では『ハートtoハートおじさん(笑)』みたいな存在になっていました。でも、delyには上っ面で生きてる人は極めて少なくもなっていると思いますし、それが僕らの根元にしっかり根を張っているんだと思います。

新卒採用市場との出会い

そんな僕が新卒採用市場と出会ったのは今年3月中旬にあったマイナビのベンチャーパークというイベント。そこで代表の堀江と丸1日学生と過ごした我々は、その学生たちの真っ直ぐさとポテンシャルに大いに惹かれました。そして堀江が一言。

「新卒採用市場、本気で取り組もう!」

そして全く今の学生のことを理解していない私はリサーチを始めました。

新卒採用の驚き

まず思ったのが「くっそ金かかるやん!」
次に思ったのが「くっそ工数かかるやん!」
さらに思ったのが「今の新卒動き出すの早すぎやん!」

すいません、勢い余って関西弁出ちゃいました。
冗談はさておき、割と真剣に、今の新卒採用の慣習のようなものに、最も痛切に感じたことが
「なんか新卒の認識、ズレてね?」という感覚です。

新卒採用に力を入れると決めた会社の一方的な情報発信と表面的なブランディングで、ふわっとしたブランドイメージがイケてる会社の条件になる。そしてそれが狭いコミュニティの中で、二次情報の伝言ゲームでさらに広がっていく。

採用する側と学生の間にある情報と社会経験の格差は予想以上に激しかった。正直騙し切ったら採用できる市場になってるんじゃないかと、感じてしまいました。自分の刹那的なKPIに縛られずに、本気で学生に自分の言葉で事実と意思を伝えている人事は何人いるんだろうと。

先日delyに興味があると相談にきてくれた学生が、僕の前に会っていた人事にこう言われたと話していました。

「どこの大学卒かなんて関係ないよ。チャンスは平等。自信持って!」

おいおい、流石にお子様扱いしすぎじゃないかと。そんなわけないだろうと。偏差値が低いなら足切られるだろうと、そう思ってしまったんです。ちゃんとリアルを話してあげないとその子がしんどくなる。そういう子は、難易度の高いところに飛び込みたいなら他と違う方法でぶっ刺しにいかないといけないはずなのに。キレイゴト言うなと。

これは本気でやりがいがある

そんな現状を受けて、僕は学生に本当に思っていることを伝える人にならなければ、という使命感に駆られました。このミッションを全うするために、そして事業面でも計り知れないポテンシャルを秘めた仲間を増やすために、金銭的コストも労働力としてのコストも、どちらもかけて本気で挑もうという大きな決定を、代表の堀江と下しました。

誰とやるか

ここで重要になるのが、誰とやるか。僕は新卒採用について知っていることもまだまだ少ないし、まずは最高のパートナーを見つけなければと考えました。

そして以前一度お会いして強烈に印象に残っていたワンキャリアの寺口さんを思い出しました。ロン毛でヒゲを生やしたその彼は、初対面のランチとは思えないほど熱く雇用の市場を変えていくことに関して想いをぶつけてきました。その時delyは一切新卒採用市場に飛び込む準備もなかったし、寺口さんのそれは確実に営業トークじゃなかったと思います。

そして新卒市場に乗り込むことを決めた僕は、そんな彼ともう一度会って話してみようと思い次は飲みに誘いました。そしたらまた、情熱がすごい。でも寺口さんがすごいのは、どんなに熱くても客観的であること。その日はただ採用市場がどういうものかを語り尽くしてくれました。そしてできるだけいろんな人の話を聞いて、うちでよかったら一緒にやりましょう!と言ってくれた。

俺たちがオープンでいられなくてどうする!

結果、いろんな人と話して、僕はワンキャリアにお願いすることにしました。
もちろん、メディアの成長率や学生の層、料金プランなどが意思決定の多くを占めたことは否めないですが、そのオープンで情熱的な姿勢は僕にとっては重要でした。

そしてきっとワンキャリアも、僕らに対して同じことを思ってくれているのではないかと思います。オープンで現実と向き合うことに本気のdelyのような会社が、彼らの描く世界を少しでも早く近づけるんじゃないかという期待。だからこそ社をあげて最高の記事を最速で作ろうと動いてくれ、プラニングで深夜12時をまわるまでカフェで激論をし、やれること全部やってくれているんだと思います。

そしてお互いの認識として僕らはきっと「僕らがオープンでいられなくて、どうやってこのチームで学生に本音で向き合えるんだ!」と思っているはず。

宣言

冒頭で話したP&Gの上司は常々、「将来一緒に働きたいやつがおんねん」と言っていました。寺口さんに出会った後で知ったのですが、実はまさにその将来働きたい人が、寺口さんだったのです。人生っておもしろい!笑

『ハートtoハート』の生みの親が、そこで繋がったわけです。小さな運命を感じながら、この青臭い小っ恥ずかしい響きのワードを真顔で言える日がくるように、これからも本音で向き合い続けていこうと思います。

学生のみなさん、早速イベントやります。僕も行くので、お会いしましょう。聞きたいことは全部聞いてください。楽しみにしています!

以下、僕も出るdely説明会の日程と応募ページになります


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