長時間フライトでやっと辿り着いたデンマークでの初日は、まず現地コーディネーターのサダコさんとお会いし、それからコペンハーゲンにて観光をしました！

まずは市庁舎の前やストロイエ通りという色々なお店がたくさん並ぶところを歩きました。市内はコペンハーゲンプライド(※後に詳しく書いています)真っ只中だったため、市庁舎前にはコペンハーゲンプライドの特設ステージが建てられており、また、ストロイエ通りもレインボーの装飾がなされているお店が多く並んでいて、大勢の人たちとともに大変な賑やかさでした。

市庁舎を見ていたとき私たちが驚かされたことの一つに、たくさんのカップルが市庁舎で結婚式を挙げていたことがあります。ウェディングドレスは私たちが想像するような大きなドレスとは違い、白色の綺麗なワンピースを着てドレスアップしていました。デンマークでは子育てが一段落してから正式に結婚をするカップルも多い(それが結構普通)らしく、日本の結婚制度についても考えさせられる機会となりました。
　
ストロイエ通りを通ったあとは、「クリスチャニア」という場所に行きました。

クリスチャニアとは：
元は海軍の駐屯地だったが、平和と不景気で使われなくなった頃、アナキストや犯罪歴のある人・低所得者などが住み始め、物を拾ってきて住まいを作った。コペンハーゲンのほぼ中心に位置する自治区。人口約1000人ほど。デンマーク政府から独立したルールで社会がまわり、強力な自治権とともに独自の国旗や国歌さえも持つ。その一方で、市民は政府に税金を納め、他の国民と同様の手厚い社会福祉も受ける。そんな不思議なダブルスタンダードによって成り立つ。ルールは「暴力禁止」「ハードドラッグ禁止」「自動車通行禁止」。

クリスチャニアはアートで自由と知られているだけあり、中は大きな壁面アートが数多くあり目立っていました。

それゆえヒッピーな雰囲気が特徴的でしたが、ベビーカーを押して家族で訪れている人たちや移民の方々が手作りのアクセサリー等を販売しており賑やかで、今や観光スポットとなった場所とはいえ、多種多様な人を受け入れ共生する道を模索し続ける、そんなデンマークらしい場所の一つでした。
　
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この日はもう一つ、デンマークらしいものを見ることができました。それは、「コペンハーゲンプライド」です。
デンマークは1989年に世界で一番早く同性婚が認められた国でもあり、LGBTの人たちの住みやすい国の一つと言われています。そしてそれを象徴するのが、1996年から始まったLGBTの人たちのためのイベントであるこのコペンハーゲンプライドです。一週間人権やLGBTに関する内容の活動やアーティストによるパフォーマンス等が市内各所で行われたりして、「LGBTの祭典」ともいわれます。毎年8月に開催されるデンマークで一番大きいともいえるイベントとなっています。

今年はスターバックスやマクドナルド、Microsoft等有名な会社を含む76もの会社がスポンサーとなりました。ヨーロッパの他の国でも同じイベントが行われたり、日本でも東京プライドというイベントが開催されています。ですが世界の中でも一番規模が大きいこのコペンハーゲンプライドは、海外各国からもイベント参加のために訪れる人は多く、去年のコペンハーゲンプライド・パレード参加者は2万5千人、参道に来た人数も合わせると30万人もの人たちがいたそうです。

この日はちょうどコペンハーゲンプライドの最終日で、名物のコペンハーゲンプライド・パレードが行われるのに合わせて私たちもパレードの行列を人が溢れかえる中待ち構え、行列に混ざって参加しました！！！

思い思いの衣装を身にまとい、音楽に合わせてダンスをしていたり、虹色の旗を振って笑顔で歩いていたり…ものすごい賑やかさで、とっっっても楽しかったんです！！

多様な性の在り方を考えるだけに留まらず、自分の存在の在り方、「一人ひとりの生き方」を、Celebrateする(お祝いする)場だったように思えました。
街の至る所でレインボーの旗や幕が掲げられているのが見られ、また、子どもからお年寄り、ベビーカー連れの親子、車椅子に乗っている人たちなどなど、本当に多種多様な人が参加していました。

パレードに参加している人たちが自分をさらけ出し、どんな性も障がいも国籍も関係なく、「人として生きることがただ素晴らしい」ということを楽しく歌い踊りながらお祝いしているイベントの盛り上がりに、正直うるっときてしまう場面もありました。
そして観ている私たちの方もいつのまにか楽しくなって、一緒に参加しお祝いしているような、そんなイベントでした。
本当の「多様性」とはなにか、「愛」とはなにか、自分のはどう生きたいのか、、、コペンハーゲンプライドは多くのことを私たちに考えさせてくれました。
世界中からこのために人が集まるのも納得！！でしたね^ ^
　
コペンハーゲンプライドのあとは、最後に運河ボートツアー！

雨も降らず、綺麗なデンマークの景色を水上から眺めることができ、大満足でした。
　
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宿に戻ってからは、今日一日見たものをどう感じたかの共有と、翌日から始まる視察に向けて「旅の目標設定ワーク」を行い初日終了となりました。

たくさん歩いた一日でしたが、すでにデンマーク社会を見て吸収しているものが濃く(笑)、また参加者の皆さんにとってもこれからの一週間を共に過ごす仲間を知ることができて良い一日となりました＾＾
　
次回からはいよいよ視察先での様子をレポートに綴っていきます！

（2018/8/18）