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エデュコレインタビュー:出展団体➀【ヒミツキチ森学園】

〜エデュコレインタビュー:出展団体➀【ヒミツキチ森学園】〜

こんにちは!

今回のエデュコレは、関東,東海,関西,九州の4地域で開催し、インターン生も多様な地域から集まってます。
今回からは、インターン生が出展団体さんに赴き、インタビューをしてきた記事をUPしていきます!
さまざまな地域の沢山の団体さんにお話を聞くことができました。

この記事を見て、出展団体さんのことをイベント前に知ることで当日がより充実した時間になるかと思います。
また、今回参加できなくても、興味・関心のある団体や学校はきっとあるはず。
このインタビュー記事が、その団体の活動をより詳しく知る機会にもなればと思います。
是非チェックしてみてください!

最初にインタビュー記事をあげさせていただく団体さんは、【ヒミツキチ森学園】さんです。

ヒミツキチ森学園代表の宮下千峰さんにお話を伺いました。

ーヒミツキチ森学園を始めるきっかけはなんですか?

私は以前、発達障害のお子さんも通う幼児教室で、小学校にあがる前にお子さんに授業をしていた時、ある日突然、

「今目の前にいるこの子達は、今ある教育の大前提に則って今このタイミングでこの授業を必要としているんだろうか。」
と思ったんです。でも、

「基礎スキルって何? だれが決めたの?」
「なんでこのタイミングで読み書きができないといけないんだろう?」

と大前提を疑ってかかりました。それでもどうにも答えが見つからずにいた時に、面白いくらいにたくさんの人から「デンマーク」という国について言われました。
その時私は直感で、

「呼ばれた!!」と。

私は会社を辞めてデンマークに行ってきました。
学校だけ見るつもりでいましたが、

「あの国は全部がつながっているからこその教育なんだ。環境、経済、政治、食、教育を全部見ないと。」

と言われたので、期待を持って多角的に回りました。
実際に行って、何がすごいって、
「ただただ人が人として生きる上で大切なことを大切にしている。」ということ。

教育とは、
「自分の生き方を生きる。そのための力を身に着ける場所なのだ。」
と衝撃を受けました。

日本に帰るフライトでは、
「見つけた!はじめられる!」というワクワクさ。
「でもデンマークに来てなかったら探していたものがどこにも見つからなかった。」
という歯がゆさ、悔しさなどの複雑な感情で号泣していました。
その飛行機の中で学校の構想を携帯のメモに書いた、2017年の秋がヒミツキチ森学園の始まりです。

ー教育に興味をもったきっかけは何ですか?

原点の一つは私のダウン症の弟です。
彼は天才的で、でこぼこもあるけど、輝いているものがすごいです。でも、どうやらこの子は障がい者と呼ばれているらしいと知って、この時も大前提を疑いました。
「何をもって障がい者と定義づけているの?」
「なんででこぼこをならそうとするの?」
できないことをできるようにとか、普通に近づけるようにというシステムを
「なんでだろう?」
と小さいころから思っていたのがきっかけです。

ーヒミツキチ森学園メンバーとの出会いは?

デンマークから帰ってきて、悩んでいるんだったら自分でやってしまおう!と思いました。
とはいえ、すごく怖かったです。
なにからすればいいんだろう?小学校の作り方とかググっても出てこないし。自分の中にあった承認欲求とか、人の目を気にする気持ちとか、失敗したくない気持ちが強かった。
その日は大晦日で、
「今日、私はこれに向き合わないといけない気がする。」
と思って、忘年会を全部キャンセルして一人自分と対話して考えた時に、

「もう自分を自分として生きよう。自分の心がYESという場所で生きよう。」
と思いました。
そこで「自分のどまんなか」というフレーズがおりてきました。

そしてあふれた想いをブログに書きました。そしたら誰かが私のブログを勝手にフェースブックでシェアをして、
「みんな、この人は愛で生きている人だよ。この人と一緒に仲間になろう!」と。
私は、
「え?仲間になろうってまだ仲間でもないよ。誰だこれ?」と思ったら、当時同じ会社で働いている人でびっくり。会ったら、絵に描いたように私の探していたパートナー像にあてはまって、
「あーーきた!!」と思いました。
「私と一緒に学校を作らない?」
と言ったら彼女はすぐさま会社を辞めて、ちえちゃん(徐 千恵さん)が加わってくれました。

その後のイベントで、一緒にやりたい!と言ってくれたのがみっちゃん(野瀬 美千子さん)です。
彼女は、やりたい!と同時に「やっちゃった!」とすでに動いてぶつけてきました。彼女の持つこの行動力は必要だなと思って彼女を口説いて、彼女も入ってきてくれました。今はブレインの千恵ちゃんとアクティブなみっちゃん女3人で一般社団法人PLAYFULとして活動をしています。

ー千峰さんの「自分のどまんなか」は?

私は、
「みんなが自分のどまんなかで生きられる、愛とギフトの世界を作りたい。」
と思っています。
なので、私のどまんなかは、「愛とギフト」の世界を作ること。その中で一人一人が「自分のどまんなか」で生きているのを見て、それに力を尽くすことです。

プロジェクトチームで動く中で、どれだけ愛をもって彼らにギフトできるかを考えています。そうすると、みんな自分の時間を使って一所懸命に学校の未来を考えてくれて、ギフトした倍で返してくれる。そうされると私たちは彼らにもっとギフトを返したくなる。プロジェクトチームの中で、「愛とギフト」の世界が循環しつつあると思います。

私は、「自分のどまんなか」で生きられる「愛とギフト」の世界を作るという旗を山の頂上に立てています。そのための一つの登山道の真ん中にヒミツキチ森学園というベースキャンプがある。
べースキャンプの少し上には、三浦半島から教育のうねりを起こしたいという旗を立てています。今各地でうねりが起こりはじめています。私たちは神奈川の三浦半島からうねりを起こし、いつか各地のうねりと合体してより大きな教育のうねりを起こしたいです。

ー今の日本の教育はどう思いますか?

過渡期だなと思います。今まで必要だったものは存在しているし、だんだん時代にフィットしないものは淘汰されている。それに気づく人も増えているし、なにかを起こす人も増えている。今までのやってきたことを信じている人たちにとっては、やってきたことを批判されたくないと思うだろうし。いろいろな人の「今まで」と、「今」と、「これから」が混ざって、大きく動くための準備期間なんだろうなと思います。

ー最後に、エデュコレ参加者に向けてメッセージを!

エデュコレに出ている人たちは面白い人たちがたくさんいるし、大事にしているものが違うからこそ面白い。
「ごちゃまぜの宝箱」って感じ。
ごちゃごちゃに入っていて、でも一つ一つがきらきらしている。そこに嫌悪感をもっているひとも多いと思うけど、一回その固定概念を横において、丸ごと楽しみに来てほしいです。

ヒミツキチ森学園のヒミツキチがある、SHOKU-YABO農園(http://syoku-yabo.com/)にて取材をさせていただきました。

自然豊かな、ヒミツキチにもってこいの素敵な場所。


子供たちのお弁当にもなる、無農薬、無添加の食材を使ったおいしいご飯も頂きました。


宮下さん、ありがとうございました!
ヒミツキチ森学園HP:http://playful-base.com/base/


いかがだったでしょうか?
直接インターン生が、取材に行って記事にしているため、団体がどのように立ち上がったのか、なぜこのような思いになったのかなどを、深く伺うことができました。

これからも、色々な団体さんのインタビュー記事を載せていく予定なので、是非チェックしてみてください!
このnoteのインタビュー記事を読めば、
もともと興味があった団体さんのことを、より詳しく知ることができ、
また、自分がこれまで未知だった分野や団体のことを、新しく知ることもできます。
まさに⦅多様な教育⦆を知るきっかけになるのではないかと思います。
ご期待ください。

#エデュコレ #educolle2019 #インタビュー #団体インタビュー #ヒミツキチ森学園

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