見出し画像

フリーランスの能力を解き放つための器

Konelはクリエイティブカンパニーとして不定形に様々なものをつくっている。そして、いろんな形態でメンバーが属している。

画像1

役員・正社員・契約社員・アルバイト・インターンシップ・フリーランス・複業、それぞれの希望に沿って関わり方を選んでもらっている。

なかでも「フリーランス」のメンバーは、創業期から高いパフォーマンスで関わってきてくれた、とても大切な仲間だ。

彼らは業務委託契約と秘密保持契約を締結したうえで、Konelの名刺を持ち、プロジェクト単位での参画をしてきてくれている。

Konelはどんなメンバーにも複業をOKしているので、実質的には正社員もフリーランサーもあまり変わらず、区別なく接している。
「いいアウトプットを出したやつがすごい。」それだけで付き合っている。

ただフリーランスは個人事業主として動いているため、一般的な社員メンバーが苦労しない点でハンデを背負う場合がある。それらをできる限り取り除いて、価値を生み出すことに専念してもらうために様々な工夫をしてきたが、有効だったことをまとめておく。

01_後輩を育ててもらう

フリーランサーは良くも悪くも一人だ。チームを組むことも多いが、基本的に自分のスコープは自分が責任者かつ作業者になる。自分のプロトコルで指示できる相手が少ないか、いない。そこで、Konelの社員を彼らの後輩としてアサインして、何件も仕事を共にしてもらう。ずっと手放せなかったルーティン案件を、後輩に移管することもある。つまり、後輩育成とフリーランスのリソース拡充が同時に叶う。

※腕のいいフリーランサーの場合、昔から縁で続いている(今の自分の成長には繋がらない)ルーティン作業にリソースを割かれていることが多いため、とても有効。

02_ケツを拭いてくれる先輩の存在

リソースが拡充されただけでは、よりチャレンジングな仕事に飛び込みまくれるわけではない。「個人の能力で失敗しない範囲」を定めることが重要だが、先輩と組むことで「チームとして失敗しない範囲」までリスクを高めて仕事を受けられる。ケツを拭いてくれる先輩の存在は、制作意欲を旺盛にしてくれる。

03_領域の違うクリエイターとチームになる

実力が上がると、仕事の領域が広がるのは自然なことだ。グラフィックデザイナーとして関わっていたクライアントから映像制作の依頼がきた時、個人では対応できなかったが、本当は統合的に関わりたいものである。そこで、近くに映像ディレクターに声をかけて、同じ名刺でヒアリングに行けると、もう辞退しなくてもよくなる。

04_HOMEとなるオフィス

リモートワークを徹底しているが、案件の立ち上がりや架橋の時は横にいて作業することで著しく効率が上がることが多い。そういう時はカフェではなく、快適な作業環境が重要だ。毎日来る必要はないが、いつきても人がいるHOMEがあるのは、悪くない。

05_定期的な勉強会

もともと勉強会に参加することも嫌いじゃないが、いつも仕事優先で外部の情報に触れる機会がとても減っているケースが多い。会社の方から強制力を持って勉強会への参加を求められると、とてもイキイキと学びにきてくれる。これは共通言語を作ることにも繋がり、よりチームとしての生産性も高まる。

06_社内の雑談チャットに招待する

SlackやMessengerなどの雑談スレッドにフリーランスメンバーを招待する。最新情報からどうでもいいことまで気軽に垂れ流せる環境があると、じわじわと投稿してきてくれる。忙しい時は無視してくれてよいくらいのスレッドだが、仲間と繋がっているという感覚はほどよく心地よいはずだ。

07_健康診断

コアなフリーランスメンバーには健康診断に行ってもらう。言わずもがな、体が資本な商売なので社員もフリーランスも分け隔てなく受けてもらう。

08_ボーナス

フリーランスにはボーナスという概念がない。しかし、Konelはフリーランスの活躍によって利益を伸ばしているので、コアなフリーランスメンバーには特定の案件に紐づかないボーナスを出すことがある。打ち上げに美味しいものをご馳走になるのもいいが、やっぱりお金は単純に嬉しいものだ。

09_契約業務からの解放

仕事のランクが上がってくると、クライアントの法務手続きも厳密になってきて、見慣れない契約書と格闘するケースが増える。フリーランサーが顧問弁護士をつけることも難しいので、会社として契約をセーフティに交わすために法務処理を引き取っていく。

10_税務サポート

これはまだKonelでもそこまで手厚くはできていないが、確定申告などの税務処理をサポートしてあげられれば、確実に本業への集中度が高まるので、実践していきたいところだ。

以上取り急ぎ10点。

まだまだやれることはあると思うし、これからもアウトプットの質を高めるために、フリーランスの能力を解き放てる会社でありたい。

(参考:Konelの雰囲気)2018年5月号 ブレーン 越境クリエイターの働き方

画像2


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?